《1作目がオリジナルばかりだったので、ever greenなスタンダードに統一した》 たしかに誰もが知っている有名曲中心のスタンダード集。オリジナルで固めたデビュー作と見事に対をなしている。ただしジャケットは、おしゃれな前作から打って変わって、シリアスな感じだ。荒川康男(b)、猪俣猛(ds)をバックに、スイングするハモンド・オルガンが実に鮮やかだ。 とりわけ「クリフォードの思い出」を心をこめて演奏する数原晋(flh)のオープン・ホーンと、「My Funny Valentine」では伏見哲夫(tp)のミュートが心に染み入る。前田はこの曲でピアノを弾くが、マウスピースをとっかえひっかえして、意見を求めてきた伏見は、歯はガタガタで、とてもラッパが吹ける状態ではなかったそうだ。それでもこのソロは聴く者の心を打つ。RPCJ-7004 2940円。2010年5月21日発売。録音は1981年2月1、5日東京音響ハウス。リリースは1981年6月21日。原盤はディスコメイト(DSP-8016)。ジャケット写真左から荒川康男(b)、沢田駿吾(g)、伏見哲夫(tp)、砂原俊三(bs)、前田憲男(p,org)、原田靖(tb)、稲垣次郎(ts,fl)、数原晋(tp)、猪俣猛(ds)、西條孝之介(ts)、だと思うが、若干違っているかもしれない。
by makotogotoh
| 2010-06-07 04:11
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