Catastrophe in Jazz / Taihei Asakawa

a0107397_5363130.jpg
 浅川太平(1977年5月6日札幌生まれ)、待望の新作『Catastrophe in Jazz』が、2011年4月20日、Roving Spiritsから登場する。2007年に発表したファースト・アルバム『浅川太平』に続く3年半ぶり2枚目。今回も2008年から2010年にかけて書き下ろした自作曲で固めている。共演者は加藤真一(b)と橋本学(ds)。加藤は前回録音には参加せずプロデュースに専念したが、今回は全面的に協力している。エンジニアは穴井正和。マスタリングは杉本一家。2010年11月8日、9日スタジオ・トライブでの録音だ。
 有名無名のアーティストによる、トリビュート企画やスタンダード集。オリジナルの製作者・演奏者の意思と関係なく、勝手に作り上げられていく洪水のようなコンピレーション盤。居酒屋や牛丼屋、ドラマや情報番組のBGM。ジャズと呼ばれる音楽は、巷で日常的に溢れているが、それは単なる消費にすぎない。浅川の音楽は、消費されては消える音楽のあり方に警鐘を鳴らし、「創造的行為としてのジャズの復権」を叫んでいるように聴こえる。
 疾走感あふれる「The Pioneer Boy」の解説で、浅川はこう書く。「合理的なつもりで始めた開拓も、不合理なものに変容していくところに人間の真実があるような気がする」 デマや噂がはびこる世の中で、浅川は、世の中の本質を見抜き、自己の音楽を通して表現している。
 すべての曲に、真っ直ぐな浅川のメッセージが凝縮されているが、ジャズ的スリルを満喫したい向きには「The Pioneer Boy」と「B.D.S.」の2曲がベストだ。また3曲目の「Nostalgia」と9曲目の「Moonstruck」が、不安な日々を過ごす多くの人々の心に届くことを祈って。RKCJ-2046

なお浅川太平"Catastrophe in Jazz"CD発売記念ライブは、以下の通り。
5/10(火) 新宿 Pitinn 夜の部
6/12(日) 横浜・関内 Studio Baroquevoice(solo live)
6/29(水) 桐生 Village
8/7(日) 札幌 銀巴里
8/8(月) 札幌 くう
9/10(土) 蒲田 Bartime
[PR]
by makotogotoh | 2011-03-31 04:11 | Roving Spirits
<< It Don't Me... Listen Here + 1... >>