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2014.5.31 Benny Green Solo @ Tokyo TUC

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今年2回目のBG。2月のトリオに続き、今回はソロでの短いツアー。山口の萩、甲府コットンクラブ、横浜ファーアウトと周り、最終地の東京TUCへ。ソロ・ピアノなので、場内セッティングも、楽器の周りを囲むように椅子が並べられている。オスカー・ピーターソン縁りのナンバーを中心に、というのがプロモーターの意向。ベニーはフラナガンやガーランド、シダー・ウォルトンのレパートリーも取り入れた緩急自在の展開で、変化に富んだ構成で聴衆を楽しませる。[100]ならぬ[10]Gold Fingersである。
とりわけバラードが光り、「You're My Everything」、「If You Only Knew」「Isn't It A Pity」での深い情感には思わず息を飲む。途中レイ・ブラウンのポーズを真似たり、遠慮した聴衆に「手拍子は続けて!」とコミュニケーションを取り続ける。一切の手抜きなし、120%完全燃焼のステージは、まさにジャズ・エンターテイメントの王道であった。
演奏がよいと即売CDもよく売れるが、この日ディスクユニオンが用意したCDも早々と完売。終演後のサイン会では長蛇の列。それでもひとりひとりと顔を合わせ、しっかりと会話を交わし、嫌な顔ひとつせず写真の撮影にも応じ、CDにサインをするベニー。これが約50分続いた。
ベニーのファンは圧倒的に女性が多いが、年齢層は実に幅広い。これから深夜バスで戻るという遠方からのファンも少なくない。「ベニーは本当にファンを大切にしている」という田中さんと、「それは日本のファンが、みんなぼくの音楽を愛しているからだ」というベニー。かつてオスカー・ピーターソンも「日本で演奏するのは、日本の友人に会いに行くため」という言葉を残した。来週は金子健、井上智とのKBSトリオでの短いツアー。
※BGはこの夏、Ann Arborにあるミシガン大学のジャズ部門で客員教授として教えることになった。
1st set:
1.Cool Walk(Peterson)
2.50-21(Thad Jones)
3.You're My Everything
4.Hogtown Blues(Peterson)
5.Noreen's Nocturne(Peterson)
6.Clockwise(Cedar Walton)
7.Fiesta Espanol(Cedar Walton)
8.Hymn to Freedom(Peterson)
9.Ray of Light(Green)
10.If You Only Knew(Peterson)

11.'S Posin'
Encore:
12. 'Round Midnight
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2nd set:
1.People
2.Further Away(Green)
3.Halleluah Trail(Peterson)
4.The Good Life
5.Blues Etude
6.L'impossible(Peterson)
7.Hindsight(Cedar Walton)
8.Isn't It A Pity?
9.Shiny Stocking
Encore:
10.Golden Flamingo(Green)
11.Satin Doll
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by makotogotoh | 2014-06-01 04:11 | Benny Green
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