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2016.3.30 Ittetsu Takemura Trio @ Slowboat

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福居良さんが旅立って、はや15日。札幌のスローボートは、良さんの入院中も、通夜も、告別式の日も、一日たりとも休むことなく、ジャズの火を灯し続けている。
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今月の末は、一哲スペシャルと題したスペシャル・トリオ。ベースは粟谷巧で、ピアノは板谷大。近年、板橋文夫とのツアーで道内を離れることが多い竹村一哲君が、良さんと最後に共演したのが去年10月の横浜ジャズプロムナードだという。振り返れば、まだ10代だった2人のヤング・トリオを最初に聴いたのが10年以上も前だから、月日の経過は本当に早いものだと実感する。涙無くして読めない一哲君のブログはこちら
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客席は久しぶりの一哲登場ということもあって、黄色い歓声を送る女性ファンが多数。演奏はバラードのスタンダードでスタート。板谷のピアノは、パーカッシブでブロックコードで盛り上げるタイプ。2曲目からアップ・テンポとなり、ドラムがリーダーらしい展開に。良さんに長年鍛え上げられたリズム・セクションだけに、バップ・チューンやスタンダードでの安定感も秀逸だ。ラストの「Quicksilver」を聴くと、ピアノはたしかにシルヴァー調だが、どこか良さんが演奏していた「Bean and the Boys」を思い出してしまう。
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後半のセットは、一哲のオリジナルでスタート。切ないメロディだが、ずいぶん昔に書いた曲だという。ルバートとサンバの2部構成。2曲目は板谷氏のオリジナル。その後、エルヴィン・ジョーンズの演奏で知られるサンバと続き、ラストはキース・ジャレット若き日の演奏で有名な曲。一哲君は、手早くアンコールも1曲、片付ける。無駄なMCは一切なく、テキパキとしたステージ運びで無事、終了。
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終演後の反省会では、他店での演奏を終えたベテラン・ドラマーが登場。挑発的な言葉を送る説教老人と、大人の対応でかわす5人の若者たち。誰ひとり文句を言わない彼らの姿勢に、良さんの教育が音楽だけでなかったことを思い知らされる。
1st set:
1.I'll Be Seeing You(Ballad)
2.Someday My Prince Will Come(up 6/8)
3.Like Someone in Love(Swing)
4.Everything Happens to Me(Ballad)
5.Quicksilver(fast)
2nd set:
6.Original(Takemura)Rubato,Bossa
7.Two Little Stars(Itaya)6/8
8.Anti-Calypso(Roland Prince)Samba
9.My Back Pages
Encore
10.Oleo(fast)
by makotogotoh | 2016-03-31 04:11 | 福居良
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