ハンプトン・ホーズの名曲「Sonora」の謎

 人気ピアニストのハンプトン・ホーズ(1928~77)が書いた名曲に、「Sonora」(日本語ではソノラまたはソノーラと表記)があります。《ワルツ・テンポで日本人好みのする哀愁溢れるメロディをもった曲》というのが一般的な感想のようです。このオリジナル演奏は『Spanish Steps』(Black Lion)に入っています。
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これですね。
 と思っていたら、ホーズが残したもうひとつの別のアルバムにも、なんと同じ「Sonora」という曲が入っているではあ~りませんか!
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そのアルバムとは、そう、皆さんよくご存知の『Hamp's Piano』(MPS)です。
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これですよ。
こちらの「Sonora」も、ホーズのオリジナル。録音はこちらの方が先です。だから『Spanish Steps』収録の「Sonora」と同じメロディをもつ曲と思うでしょう。
それが実は違うんです。
こちらはリズムはワルツではなくボサ。メロディも「哀愁」というより「甘美」な感じがします。

 ということで、私は何に困っているのでしょうか?あるCDに「Sonora」(Hampton Hawes)収録と書いてあっても、それが『Spanish Steps』の「Sonora」(便宜上タイプAとする)なのか、『Hamp's Piano』の「Sonora」(便宜上タイプBとする)のどちらなのか、聴かないないと分からないわけです。つまり買わないといけない。
この2枚、どちらもホーズの人気盤、名盤です。なのに、これまでホーズのファンの間で話題にならなかったのでしょうか。それも不思議です。

あなたがお持ちのCDに「Sonora」が入っていたら、どちらのヴァージョンなのか一応チェックしてみてください。私が持っている「Sonora」は以下の通りです。
タイプA「Sonora」
Nick Wendon Trioの『Lavender's Blue』(Verge001CD)の2曲目
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]Planet Jazzの『In Orbit』(SharpNine CD1036)の7曲目
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Bタイプ「Sonora」
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Arnold Klosの『Beautiful Love』(AS067)

ここでさらに私は疑問をもちました。それは以下の通りです。
1)ホーズは、自分が作った2つの曲に、わざと同じタイトルをつけたのか?
2)ホーズは、どちらか一方に別のタイトルをつけた。だが、プロデューサーがなにか勘違いをしてしまったのか。
3)録音は『Hamp's Piano』(MPS)の方が先である。ひょっとすると録音が後の『Spanish Steps』(BlackLion)収録の「Sonora」は、ひょっとすると別のタイトルだったのか?
ホーズは他界して久しいので、もはや本人に確認することは不可能です。
日本、世界のハンプトン・ホーズ研究家の意見を待ちたいと思います。
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by makotogotoh | 2008-01-22 00:05
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