ジャズの魂を揺さぶるフリーマガジン「The Walker's」

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 都内某所、『The Walker's』の加瀬正之さんと会う。加瀬さんは1969年生まれ。音楽ライターなど、さまざまな仕事を経て、2005年の春、季刊のフリーペーパー『The Walker』を創刊させた。編集・取材・執筆は、すべて加瀬さんひとりで行う。アメリカでの生活やジャズ・ベースを弾いた経験、現在もボクシング・ジムに週3回は通うという加瀬さんの、ジャズへの情熱、とりわけジャズ・ベーシストへの敬意が伝わってくる誌面作りが特徴だ。ネット全盛の今だからこそ、紙の媒体にこだわりたい、という彼の矜持が伝わってくる。フランク・ウルフの未発表写真も使ったベーシストの特集記事やベーシストへのインタビュー、商業雑誌とはひと味もふた味も違うディスクレビューなど、フリーペーパーではあるが宣伝色は少なく、読み応えのある記事が少なくない。2007年3月には、タワーレコードのオリジナル企画で『Fantasista!~あしたのジャズ』という6枚組コンピレーションも出した。
 公称発行部数は10000部。配布場所はかなり多いが、残念ながら私はこの雑誌を店頭で見たことはない。どうやら、いつでも手に入るわけではないようだ。しかも季刊のため、店頭に並ぶ日がよくわからない。フリーペーパーなので持ち帰り自由、ひとりで10部、20部も持ち帰り、それをネット・オークションで転売する不謹慎な輩もいるという。
 フリーペーパーの売り上げはゼロ、収入源はすべて広告収入だ。原稿はすべて加瀬さんが書いているので、他者への稿料は今のところ発生していないが、取材、版下作成、印刷、製本、発送、写真の使用料など、目に見えない経費がかなりかかる。実はこれがバカにならないはずだ。こちらのページには一応、広告サイズと料金表が出ている。これでビジネスとして成立しているかどうかは、賢明な読者のご想像にお任せしよう。
 バックナンバーは、現在創刊号を除いて、まだすべて入手可能。実費はかかるが、欲しい人は、(もう店頭にはないので)直接買うことをオススメする。あるいは知り合いのお店(レコード店・ジャズ喫茶・ライブハウス)に置いてもらえるようにお願いすれば、まだタダで手に入るかもしれない。急げ!次号(第13号)は5月下旬発行の予定。
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by makotogotoh | 2008-04-15 04:34
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