人気ランキングへの誘導でよくみられる一言である。
このランキングは、どのブログがいま人気があるのか、を示す指標だという。 ネット社会のルールが分からなかった頃、他人のブログを見習って、この人気ランキングに参加した。一位になりたいとか、そういう××な理由は全くない。 ただ「そういうものか」と思って従っただけだ。 毎日、何かの記事を書き、最後に「クリックをお願いします」と一筆添える。 読者がそこをクリックすれば、ランキングが上がる、というのがしくみのようだ。 ちなみに私のブログでも一応まだ「ブログ村ランキング」「ブログ人気ランキング」に参加しているが、何位になろうが、関心はない。 読者にクリックをお願いする。コメントをもらっていちいち「コメントありがとうございます」と書く。 この習慣に違和感を感じないか。 別にランキング1位になることが、励みになることか、名誉なことなのか? 私は、この奇妙な習慣に疑問を感じ、いつのまにか「1日1回クリックをお願いします」と一筆添えなくなった。 (このブログでも右側のリンクをクリックすれば、記事の下をクリックしたのと同じランキング効果はある。したい人はどうぞ)。 予想されたことだが、ランクはみるみる下がっていく。 しかし、それで訪問者数が激減したかというと、実は何も変わっていない。 昨日などは、普段よりもアクセス数が多いくらいだ(こういうのは一過性ものなので、そのうち収まる)。 もうひとつの疑問は、「ジャズ・フュージョン」という括りではあるが、坂本輝氏のブログのみ別格とすれば、熱烈なファンをもつミュージシャンのブログ、明らかに著作権違反のブログ、普段の生活、近況報告のようなブログ、商売根性丸出しのブログ、ほとんど更新されていないブログ、どうみても「何で?」というブログ、「これは××だな」というブログまでもが、なぜか常に上位にランクされている点だ。これは何なのだろう?本当に民意を反映しているのか? ひょっとすると、このブログランキングなるものは、日本だけのシステムではないのか? 結局のところ、人気の指標とはいいながらも、内容ではなく、実際にはそれぞれのブログに固定の読者(仲間、お友達、知り合い)がいて、互いの派閥争い、勢力、権力争いみたいに、水面下で競い合っているにすぎない。 彼らは仲間のうちでしか通用しない話題で「群れている」だけなのに、「○位になりましたね、すごいですね」みたいなコメント欄が書き込まれる。コメント欄は部外者や第三者も見るのに。 あらゆるところで格付けや順位づけはよくない、といいながら、直木賞や芥川賞、総選挙、レコード大賞のシーズンになると、野次馬根性で落ち着かない。 ランキング大好きという不思議な気質。 ネット社会ブログランキングも、そうした感情を如実に反映したもののひとつだと私は思う。
by makotogotoh
| 2008-11-06 04:29
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