2007年 11月 29日 ( 1 )

Storyvilleの謎 その3

a0107397_5375642.jpg バート・ゴールドブラットのジャケットで名高いStoryvilleの10インチ盤だが、そのうちの1枚『Songs by Deliquency/Shep Ginandes』(STLP309)は、日本で一度も再発されたことがない。では、このShep Ginandesとは何者か?果たして《ジャズ屋》なのか?ということで調べてみた。
Shep Ginandesはハーヴァード出身、ボストン在住の医師であり、フォーク・ソングの研究家&収集家として知られる。多数の外国語に精通し、世界中のフォーク・ソングに精通していたとされる。50年代の半ばに陸軍医として活躍、その後StoryvilleやEkektra、Pathways of Soundといったレーベルにアルバムを残した。フォーク・ミュージックの世界でメジャーな存在ではないが、当時のボストン界隈ではかなりの名士だったようである。レコード会社を興して間もない若きジョージ・ウェインが、この地元著名人に関心を示し、録音の機会を与えたことと容易に推測できる。この経歴を見る限り、残念ながらジャズ屋ではない。
 作曲家としての才能の持ち主であり、ボストン在住の有名フォーク歌手Dave Van Ronk(1936~2002)に、自作曲「Willie the Weeper」を提供したこともある。しかしフォーク歌手として活躍したのはほんの短期間で、60年代には本業の医者に復帰してしまった。
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by makotogotoh | 2007-11-29 05:42