カテゴリ:谷口知巳( 4 )

2017.11.12 京都コンポーザーズジャズオーケストラ ディレクテッド・バイ 谷口知巳 @ Tokyo TUC

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今年で5年目となった京都コンポーザーズジャズオーケストラ (通称:京都コンポ)の東京公演があるというのでTOKYO TUCへ。今回のスペシャル・ゲストは女性2人。ヴォーカルの片山恵依子は今夏、京都コンポと2枚目のアルバムを録音した。もうひとりは牧山純子(vln)。文化人として、バラエティ番組のコメンテーターとしても活躍中の牧山。京都コンポとは今年の1月に名古屋STAR EYESで、7月には渋谷JZ Bratでも共演している。
前半のセットは京都コンポの演奏からスタート。10月に発表した最新作『Now and Then』に収録されたトラッド・ジャズの名曲をビッグ・バンドにアレンジして披露する。今年はジャズ初録音からちょうど100年。モダン以前のジャズ史を、名曲でたどる意欲的な試みで、ルイ・アームトロング、デューク・エリントン、ジョージ・ルイス、ステファン・グラッペリ(後半)といった巨人への敬意と、ジャズという音楽の背景を知る上でも貴重なステージに。後半のセットはもうひとりのゲスト、牧山が書いたオリジナルが中心。弱音楽器のヴァイオリンと大人数&大迫力のビッグ・バンドという組み合わせも、他にない意義深い試みとして印象に残った。
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1st set:
1.When the Saints Go Marching In
2.St.Louis Blues
3.High Society
4.Doctor Jazz
5.It's All Right with Me (with 片山恵依子(vo))
6.Sweet Lorraie (with片山恵依子(vo))
7.More Than You Know (with片山恵依子(vo))
8.Love for Sale (with 片山恵依子(vo))
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2nd set:
9.Rockin' Rhythm
10.Just a Closer Walk With Thee
11.Down By the Riverside
12.Burgundy Street Blues
13.Minor Swing with 牧山純子(vln)
14.ミストラル with 牧山純子(vln)
15.こころのひかり with 牧山純子(vln)
16.サニー・サイド・アップ with 牧山純子(vln)
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17.Take the A Train with 牧山純子(vln) 片山恵依子(vo)
18.プレトナ with 牧山純子(vln)

なお京都コンポ(ゲスト牧山純子)の公演は、11月17日(金)にラグタイム大阪、18日(土)に和歌山メディアアートホールでも予定されている。

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by makotogotoh | 2017-11-13 04:11 | 谷口知巳

2016.11.13 Kyoto Composers Jazz Orchestra directed by Tomomi Taniguchi @ Tokyo TUC

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谷口知巳率いる京都コンポの、1年ぶりの東京公演があるというので岩本町TUCへ。2016年10月に発売された5枚目の新譜『Rock You』を携えて4回目の登場である。今回の作品はジャケットにも凝り、サイケデリックな雰囲気の漂う舞妓のモデルは、バンドメンバーの鈴江愛理(as)だという。
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前座のマジェスティック・ジャズ・オーケストラ東京には間に合わず、休憩時間中に到着。会場も動けないほどの超満員。演奏は新作からのレパートリーが中心。前半は谷口をフィーチャーしたバラードの「Body and Soul」、そして祭りをイメージした「La Fete」が秀逸。後半のセットではコニッツのオリジナル、そして各地で好評を博したガレスピーの「Bebop」などを熱演。どちらのセットも後半でゲスト歌手の青木まきほが加わり、スタンダードを軽やかに歌って華を添えた。
1st set:
1.Star Eyes(Gene DePaul,arr by Shota Yamamoto) feat.大西 丈(as),横尾昌二郎(tp)
2.Isn't(Hiroki Ishida, Shota Yamamoto) feat.當村邦明(ts), 石田ヒロキ(p)
3.Body and Soul(Johnny Green, arr by Shota Yamamoto) feat.谷口知巳(tb)
4.La Fete(Keiko Aoki) feat. 鈴江愛理(ss)
5.On a Clear Day feat.青木まきほ(vo)
6.In a Sentimental Mood feat.青木まきほ(vo),當村邦明(ts)
7.But Not for Me feat.feat 青木まきほ(vo),篠崎雅史(ts)
8.What a Little Moonlight Can Do feat.青木まきほ(vo)
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2nd set:
9.Reflection(Scott Cowan) feat.大西 丈(as),
10.Kary's Trance(Lee Konitz, arr by Shota Yamamoto) feat. 當村邦明(ts)
11.Ancient Incence(Shota Yamamoto)
12.Bebop feat.篠崎雅史(ts),横尾昌二郎(tp)
13.Day By Day feat. 青木まきほ(vo)
14.After You've Gone feat. 青木まきほ(vo),當村邦明(ts)
15.The Way We Were feat.青木まきほ(vo)
16.All of Me feat.青木まきほ(vo),谷口知巳(tb)
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Encore:
17.Route 66 fea.青木まきほ(vo),堤 健太郎(tb)服部陽介(tb)大泊久江(tb)
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by makotogotoh | 2016-11-14 04:11 | 谷口知巳

2015.11.8. Kyoto Composers Jazz Orchestra @ Tokyo TUC

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京都コンポーザーズ・ジャズ・オーケストラ(以下京都コンポ)は、2006年、トロンボーンの谷口知巳が中心となって結成された関西屈指のビッグ・バンド。彼らは2013年以降、東京でも定期的に演奏してきたが、ようやくその生演奏に接することができた。会場はビッグバンド関係者で超満員。
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まずは前座の、谷口も指導する社会人ビッグ・バンド、マジェスティックジャズオーケストラ東京の演奏から。カウント・ベイシー、サド=メル、ボブ・フローレンスらの曲を交えながら、軽やかに聴かせる。
メイン・アクトはもちろん京都コンポ。タイトなリズム、アンサブルの切れ、音量の違い、難しいラインをきっちり合わせるソリの滑らかさに圧倒される。とくに横尾昌二郎の美しい音色と、ユン・ファソンの突き刺さるような鋭い音色が対照的だ。ピック・アップから鋭く切り込む具志亮(as)のソロや、ウォーン・マーシュやドン・バイアスを思わせる當村邦明(ts)のバラードも光る。後半ではゲストの片山恵依子(vo)が登場。ふくよかでぬくもりのある声で、見事な歌唱力。京都コンポとの相性も見事。とくに『ポーギー&ベス』からの情感あふれるバラードでは、客席の全員を魅了する。
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京都コンポはクール・ジャズ、とくにレニー・トリスターノに端を発するスタイルの伝統、美学、哲学をしっかりと継承している。後半のセットでは、トリスターノの即興を見事にオーケストラ化した「Line Up」からスタート。名古屋からかけつけた作編曲の山本翔太、埼玉在住というウォーン・マーシュの息子、Jason Marshも紹介された。また歌手で作編曲も手掛ける蒼樹れいこも1曲で加わり、片山とスキャットの掛け合いを披露。個性豊かな顔ぶれを有する京都コンポの真骨頂を満喫する一夜となった。
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Set List:
Majestic Jazz Orchestra Tokyo
1.Shinkansen
2.And That's That(Dennis Mackrel)
3.Groove Merchant
4.Spring Really Hang Up the Most
5.Carmelo's by the Freeway(Bob Florence)

Kyoto Composers Jazz Orchestra
1st set:
1.Chocorate Avenue
2.Bebop
3.Clap & Common feat.横尾昌二郎
4.My Funny Valentine feat.當村邦明
5.Easy Living with 片山恵依子
6.Night and Day with 片山恵依子
7.I Loves You, Porgy with 片山恵依子
8.Just One of Those Things with 片山恵依子
9.Do You Know What It Means to Miss New Orleans feat.谷口知巳

2nd set:
10.Line Up
11.Luminous
12.Bukeya in Wonderland
13.It Don't Mean a Thing(If It Ain't Got That Swing)片山恵依子/蒼樹れいこ
14.When I Fall in Love with 片山恵依子
15.All of Me with 片山恵依子
Encore:
16.Confirmation
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by makotogotoh | 2015-11-09 04:11 | 谷口知巳

Kyoto Composers Jazz Orchestra Directed by Tomomi Taniguchi

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前回に続いて、トロンボーン奏者の谷口知巳さんが主宰するNewburry Street Musicレーベルから出た、京都コンポザーズ・ジャズ・オーケストラのデビュー・アルバムを聴く。谷口さんは、京阪神を中心に、C.U.G.Jazz Orchestraをはじめ、、先ごろ解散した北野タダオのアロージャズ・オーケストラなど、複数のビッグバンドや自分のコンボなどで活躍する一方、レーベルのプロデューサーとして12枚のアルバムをリリースしてきた。
プロの音楽家、そして教育者として、まっとうな活動を地道に続ける、じつに貴重な存在だ。

さて、このアルバム、2006年に結成されたという「京都コンポーザーズ・ジャズ・オーケストラ」というグループ名から判断すると、京都在住の音楽家(蒼樹れい子、枡田咲子)の書いた楽曲を、ビッグバンドで演奏するグループのようだ。ブックレットの中には、年齢的に30代を中心としたフレッシュなメンバーひとりひとりの顔写真が並ぶ。その誰もが、とても「いい表情」をしている。楽しそうで充実した時間を送っているようだ。
Leader, Trombone谷口知巳
Trumpet藤井美智 / 小瀬晃弘 / ユンファソン / 西川順子 /
Trombone石川洋輔 / 吉岡明美 / 清水百合子 / 菅山光城 /
Sax/ 浅井良将 / 中嶋桂子 / 井上弘道 / 篠崎雅史 / 高居由香 /
Piano/ 角田浩 / Bass大森好浩 / Drums斎藤洋平
Composition蒼樹れい子 /枡田咲子
Engineer松下真也

ひとことで言えば、古都京都のジャズらしく、落ち着いた風情と情景を描写したような落ち着いた演奏。1曲目からアンサンブルとソプラノ・サックスが絡み、アフロ・リズムに乗って登場するメロディは、Kaperの「Invitation」を思わせる。5曲目の「Mary On The Surry(これはSurreyの誤植だろうか)」は、Mary Lou Willimamsに捧げた蒼樹れい子の作。「飾りのついた四輪馬車(The Surrey with the Fringe on Top)」のリフをうまく使ったテーマに続く、2人のトランペットのチェイスが実にスリリングなのだが、どちらが誰のソロなのか、彼らの生演奏を聴いたことのない私には、ちょっと判別できないのが残念。
パステル色を使ったジャケットは、どうやら2種類あるようだ。私の手元にあるのは上記写真のもの。解説書に印刷された文字が、白地にピンク色で、これはちょっと読みにくかった。またオーケストラ作品だけに、楽曲ごとのソロ・オーダーなどのクレジットも、ぜひ入れて欲しかったところだ。
東京からだけでなく、名古屋や京都からも、こうした若手~中堅のオーケストラ作品が出てくるのは実に頼もしい限りだ。守屋純子エリック・ミヤシロ、小曽根真のNo Name Horses安カ川大樹のFAR ENSEMBLE JAZZ ENSEMBLE、そして高速チューンのバトルジャズ・ビッグバンドなど、日本のジャズ界は、彼ら30代~40代のビッグバンド経験者&出身者が牽引していくのだろう。
Newbury Street Music NSM-J-1012 2500円。7月25日発売。

PS:演奏家の世代交代は、着実に進んでいるのに、情報の送り手側の大半は30年前とほとんど変わっていない。その事実に、ただ愕然とさせられる。
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by makotogotoh | 2008-08-13 00:52 | 谷口知巳