ミキ、僕に3時間だけ時間をくれないか(デイヴィッド・ベイカー)

a0107397_8494860.gifJazz Life2007年9月号、山岡未樹インタビューより。
山岡:最初にトミー・フラナガンと共演した時は、実はぼろぼろだったんです。デイヴィッド・ベイカーというエンジニアが録音を担当してくれたのですが、私がリハーサルで歌い始めたとたん、「ミキ、僕に3時間だけ時間をくれないか」と言うんです。何をするのかと思ったら、みっちり英語の発音を教えられました。私の発音がまったくダメだったんですね。その後、レコーディングまで2日間特訓して、最後には舌が切れて血が出ました。それまで何年も英語でジャズを歌っていたのだけれど、全然別物だったんですね。あの時、すべてが変わりました。》

デイヴィッド・ベイカーは2004年7月14日、出張先のNY州ロチェスターで死去。享年58歳。
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# by makotogotoh | 2007-08-26 07:56

Stephane Grappelli / Parisian Thoroughfare


名門レーベルの超有名盤は何度も復刻されるし、オリジナル盤ですら、お金さえを出せば買える可能性は高い。しかし、このクラス(=作品の知名度が低く、購入者が手放さない)の作品は、いざ探しても見つからないことが多い。入手できるときに入手しておくべきである。これはこの春、「夜ジャズ」にひっかけた「春ジャズ」企画で再発された1枚。理由はどうあれ、この名盤がふたたび入手可能となったことは喜ばしい。サー・ローランド・ハナが作曲したTwo CuteとPerugiaといわれて、そのメロディが思い浮かぶファンはどれくらいいるのだろうか。これはその2曲を知らない人に聴いて欲しいアルバム。グラッペリのアルバムだが、アレンジはサー・ローランド・ハナが担当。ハナ+ムラーツ+メル・ルイスはサド・ジョーンズ=メル・ルイス楽団のリズム・セクション。ライナー・ノーツはマイケル・カスクーナ。当時はまだフリーランスで、ブルーノートの倉庫に入る前だった。その最後の一文が印象的だ。
The marriage of Grappelli with Hanna and friends in one of that illustrates the artistory of all concerned.
本作の3日後、このリズム・セクションに、同楽団のメンバーでもあったペッパー・アダムス(bs)を加えた『Ephemera』(Spotlite)が録音されている。そちらまだ一度もCDで復刻されていない。2007年4月25日発売。 MZCB-1127
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# by makotogotoh | 2007-08-25 21:37

Mathias Algotsson Trio/In Copenhagen


2006年3月、『Young And Foolish』で日本デビューを果たしたマティアス・アルゴットソンの第2弾。黄金時代のピーターソン・トリオを支えた名手エド・シグペン(ds)と、カトリーヌ・マッズセン(vo)の夫でもあるイェスパー・ボディルセン(b)とのトリオ。1971年ストックホルム生まれというマティアスのスタイルは、(6)を聴けば一発でわかるようにピーターソンをコンパクトにした感じ。曲によってバロック音楽のアプローチを使うあたりはルイス・ヴァン・ダイクやジョン・ルイスにも通じる部分もある。(1)のタイトルはエド・シグペンのニックネーム。リズム・チェンジのシンプルなナンバーで、小気味よくスイングしていく。1曲目からハッピーでスイング感溢れる演奏で惹きつける。(3)はロバート・マルンベルグが『LINNEA』でも取り上げていた佳曲。(4)は6/8のリズムが新鮮。(7)は意欲的なソロ。(8)は曲としては意欲作だが、途中でFOするのが残念。軽やかな(2)もいい。そして(5)と(10)のバラードが絶品!
(曲目)1.Mr. Taste 2.Manhattan 3.Jag Har Bott Vid En Landsvag 4.Bye Bye Blackbrid
5.But Beautiful 6.Copenhagen 7.Take The A Train 8.Life 9.The Blues
10.Smoke Gets in Your Eyes

2007年09月19日発売。SOLSV0006。
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# by makotogotoh | 2007-08-25 20:25 | ピアノ