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KBS Trio@Tokyo Club

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水道橋の「東京倶楽部」において、先月発売されたKBSトリオのデビュー作『What am I here for』の発売記念コンサート。全国でもこの夜限りのレコ発記念ギグということで、不景気にもかかわらず、全国各地から多くのファンが駆けつけ、会場は開演前から「超」満員状態に。
3人が共演するのは昨年11月の録音以来だ。リハーサルでは曲の構成を含めて、レコーディング曲をおさらいするが、いざ本番が始まると、さらにパワーアップ。熱気あふれる会場のなか、暖かく見守る多くの聴衆のサポートを身体でひしひしと感じた3人が、メロディアスで長いソロを連発。なかでも急速調「All God Chullum Got Rhythm」でベニーが大ハッスル!3コーラス以上のソロをとり、会場を大いに湧かせた。
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後半はバカラックの「Close to You」で、会場の手拍子と掛け声に呼応するかのように、ピアノやギターがバース・チェンジを披露した。終演後のサイン会では、感動の気持ちを伝えたいファンとの交流が延々と続いた。
その昔、原宿にあったキーストン・コーナーで初めて観た時から、いつかこのピアニストと共演したいという気持ちをあたためてきた金子健は、昨年、井上智の紹介でベニー・グリーンと知り合い、3人でこのトリオを結成、昨年11月に初録音を行った。彼らの演奏を聴くと、日本のファンに愛されてきたモダン・ジャズや、ディジー・ガレスピー、レイ・ブラウン、オスカー・ピーターソンらが残した音楽が、未来永劫に語り継ぐべき遺産であることと痛感する。音楽の価値はお金では測れないけれど、生演奏で得た感動はその人の一生の財産になるのだ。Life is Beautiful。
Ken Kaneko(b) Benny Green(p) Satoshi Inoue(g)
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1st set:
1.As Long As Live(Harold Arlen)
2.The Shadow of Your Smile(Johnny Mandel)
3.What Am I Here For(Duke Ellington)
4.In a Sentimental Mood(Duke Ellington)
5.Now See How You Are(Oscar Pettiford)
6.All God's Chullum Got Rhythm(Kaper)
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2nd set:
1.F.S.R.(Ray Brown)
2.Fiesta Mojo(Dizzy Gillespie)
3.Poor Butterfly(John Golden, Raymond Hubbell)
4.Little Girl Blue(Rodgers-Hart)
5.Close to You(Burt Bacharach)
6.Tippin'(Horace Silver)
Encore:
1.Cool Struttin(Sonny Clark)
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ベニー・グリーンはこの後、16日から25日にかけて、粟谷巧(b)、Gregory Hutchinson(ds)のスペシャル・トリオで全国を回る。詳細はこちら。なおKBSトリオは今年10月に改めてレコ発記念ツアーを予定中。
by makotogotoh | 2010-06-12 04:11 | 金子健
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