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面白くてためになる寺井尚之のJAZZ講座(第85回)

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大阪のOverSeasで開催中の『面白くてためになる寺井尚之のJAZZ講座』に行ってきました。トミー・フラナガンの足跡を辿るシリーズの第85回目。この日、寺井さんのためになる解説で聴いたアルバムは以下の通り。
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257.『Nights at The Village Vanguard』(Uptown)から全10曲。録音の現場にダイアナはいたのか。ジャケット写真から読み取ることのできる情報、MCの音質から環境に関する推測に始まり、「Mark One」は未発表曲ではなく、没テイクなのか、「Out of the Past」「Bitty Ditty」「Like Old Times」はこの後どう進化していったのか、など、まるで客席にいるような雰囲気で解説を楽しみました。
CDに追加された未発表曲・別テイクの解説をみても、「どうして未発表になったのかわからない名演」みたいな記述ばかり。最近は経歴紹介のみで曲目演奏に関する解説が皆無のものも多い。
この講座の楽しさのひとつは、フラナガン渾身のフレーズが出た時の寺井さんの反応だ。本物のライブだったら思わず歓声を上げてしまいそうな瞬間に、寺井さんは指で上を向けたり、目で合図したり、ニヤリとしたり。その醍醐味は、講座本やビデオでは味わえない。
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258.『But Not for Me/Carol Sloane』(CBS Sony)から全10曲。親日家のキャロル・スローン。歌詞への解釈は、敬愛するカーメン・マクレエを思わせる。勉強家キャロルならではのガーシュイン集でした。
講座本(第7巻)も好評発売中。
by makotogotoh | 2010-11-15 04:11 | ジャズ講座
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