Kenny Washington 6days @ Mister Kelly's

堂島にある『Mister Kelly's』に、Kenny Washington(ds)が6日連続で出演するというので、その初日に行ってきた。迎える在阪のメンバーは毎日少しずつ変わり、初日は竹田一彦(g)、安次嶺悟(p)、井上幸祐(b)のトリオ（神戸『Just in Time』でのライブ盤のメンバーだ）に、売出し中の若手サックス奏者、高橋知道(ts)を加えたもの。会場はお盆休みの真っ最中だというのに会場は超満員。選曲は普段あまりライブでは演奏されなくなった、マニアックなバップ・チューンが中心。Kenny自らMCもつとめ、ハンク・モブレーやベニー・ゴルソン、タッド・ダメロンの名曲を中心に、演奏していく。ゴルソンの「Stable Mates」は、意表をついてボサ・リズムだ。「昔はよかったね」は、ミルト・ジャクソン曰く「ソウルフルなキー」というDフラットのブルース。ちょっとしたハプニングもあったが、大いに盛り上がった。
後半は初演に忠実なジョン・ルイスの「Two Bass Hit」で幕を開け、ベテランの竹田がブルース・フィーリング満載の「Willow」で会場を大いに沸かせ、定番「Body and Soul」はボサのリズムで高橋をフィーチャーした。最後はダメロンの「Our Delight」、迫力満点のドラム・ソロを満喫。アンコールの「Blue Monk」は短く仕上げた。薀蓄にとんだKennyのMCと、アメリカでも聴かれなくなって久しい、ビ・バップ～ハード・バップの奥義を堪能した。
なお16日以降のスケジュールはこちら。満席の可能性もあるので、事前に電話確認するのが望ましい。
Kenny Washington(ds) Kazuhiko Takeda(g) Satoru Aji-me-nay(p) Kohsuke Inoue(b) Tomomichi Takahashi(ts)
1st set:
1.This I Dig of You(Hank Mobley)
2.Whisper Not(Benny Golson)
3.Sohisticated Lady(Duke Ellington)
4.Stabe Mates(Golson) in bossa
5.Thing ain't what they used to be(Mercer Ellington)
6.Good Bait(Dameron)
2nd set:
7.Two Bass Hit(John Lewis)
8.Willow Weep for Me(Ann Ronnell)
9.Body and Soul(Johnny Green)
10.Anthropology(Parker)
11.Our Delight(Dameron)
Encore
12.Blue Monk(Monk)