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2013.06.25 Atzko Kohashi & Frans van der Hoeven Duo @ Musashino Civic Cultural Hall

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2009年の『アムステル・モーメンツ』で好評を博した小橋敦子=フランス・ヴァン・デル・ホーヴェンのデュオが日本で実現した。今回のツアーは福岡、長崎、鹿児島の九州3ヶ所と、東京1ヶ所の全4公演。ツアー最終日の東京公演は武蔵野市民文化会館小ホール。小ホールといっても客席数470の中型規模で、チケットは発売直後にソールド・アウトである。
開演直前「拍手が演奏が終わってからお願いします」といった趣旨のアナウンスが流れる。通常のジャズ・コンサートでは、各奏者のソロが終わったところで拍手が入る。このホールはクラシックのコンサートで使われ、ジャズではめったに使われない。そのためいわゆる「フライング」が多いのだろう。なのでこの日は、ピアノやベースのソロが終わっても手をたたくことはできず、ラスト・テーマの最後の一音の残響が消えるまで、拍手ができない。
音響のよいホールなのでPAはほとんど使わず、少しのベース・アンプのみ。1曲目からキビキビとした小橋の動きが印象に残る。ほどよい緊張感があって、ホールの音響のよさを曲毎に確認しているかのようにみえる。選曲は2009年の『アムステル・モーメンツ』と、この5月に出たばかりの新作『Waltz for Debby』から。MCはフランツと小橋が交互に行ったが、スティーヴ・キューンに師事し、ニューヨークやアムステルダムで音楽中心の生活を続ける小橋のメッセージに、人生の重みを感じた。
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1st set:
1.Black Ice(Improvisation)/Blue in Green(Evans-Davis)
2.Peau Douce(Steve Swallow)
3.Ida Lupino(Carla Bley)
4.One Could Have Loved(Gary McFarland)
5.Soul Eyes(Mal Waldron)/Luiza(Jobim)
6.Waltz for Debby(Evans)
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2nd set:
7.Drifting Pedals(R.Towner)
8.Don't Explain(Holiday-Herzog)
9.Remember(S.Swallow)
10.Turnaound(Ornette Coleman)
11.Delft Blue(Kohashi)
12.Solitude(Duke Ellington)
Encore:
13.Smile(Chaplin)
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by makotogotoh | 2013-06-26 04:11 | 小橋敦子
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