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Stephane Grappelli / Parisian Thoroughfare


名門レーベルの超有名盤は何度も復刻されるし、オリジナル盤ですら、お金さえを出せば買える可能性は高い。しかし、このクラス(=作品の知名度が低く、購入者が手放さない)の作品は、いざ探しても見つからないことが多い。入手できるときに入手しておくべきである。これはこの春、「夜ジャズ」にひっかけた「春ジャズ」企画で再発された1枚。理由はどうあれ、この名盤がふたたび入手可能となったことは喜ばしい。サー・ローランド・ハナが作曲したTwo CuteとPerugiaといわれて、そのメロディが思い浮かぶファンはどれくらいいるのだろうか。これはその2曲を知らない人に聴いて欲しいアルバム。グラッペリのアルバムだが、アレンジはサー・ローランド・ハナが担当。ハナ+ムラーツ+メル・ルイスはサド・ジョーンズ=メル・ルイス楽団のリズム・セクション。ライナー・ノーツはマイケル・カスクーナ。当時はまだフリーランスで、ブルーノートの倉庫に入る前だった。その最後の一文が印象的だ。
The marriage of Grappelli with Hanna and friends in one of that illustrates the artistory of all concerned.
本作の3日後、このリズム・セクションに、同楽団のメンバーでもあったペッパー・アダムス(bs)を加えた『Ephemera』(Spotlite)が録音されている。そちらまだ一度もCDで復刻されていない。2007年4月25日発売。 MZCB-1127
by makotogotoh | 2007-08-25 21:37
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