人気ラーメン屋のBGMは何でジャズ?

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持田騎一郎さんの『儲かる音楽 損する音楽―人気ラーメン屋のBGMは何でジャズ?』(ソニー・マガジンズ新書)を読む。
《六本木にジャズがかかっているラーメン屋さんがある。そこでは、売り上げが伸びているという事実がある。なぜか......。「店内に流れる音楽の重要性」が認識されているフランスでは、BGMコンサルタントという職業が定着している。ベストな選曲はプロにしかできないほど難しく、かつ商売の成否のカギを握っているのだ。あなたの店は、音楽を軽視してはいませんか? 》《「BGM」にスポットを当て、役割と活用法を紹介》
副題の答えは32ページにある。以下要約。
ラーメンという料理にジャズが合うのではない。
USENの中から選ぼうと思うと、ジャズか、ビートルズくらいしか合うチャネルがないから、自然とそうなっているだけ。ジャズはオシャレなイメージで、「なんとなく耳障りがいい」という万能型の音楽、ビートルズも同じだという。

つまりラーメン屋店主や客が、ジャズが好きなわけではないのだ。




ただしここでいうジャズとは、オスカー・ピーターソンやスタン・ゲッツ(サンマルク・カフェではいつもかかっている)などの「わかりやすいジャズ」であり、セシル・テイラー、オーネット・コールマン、チャールズ・ミンガス、セロニアス・モンクなどの比較的難解なジャズは含まれない。

日本にやってきたミュージシャンと話をすると「飲食店やホテルやラジオ、日本ではどこに行ってもジャズが流れている。なんと素晴らしい国なんだ」と口を揃える。アメリカやヨーロッパでは、街中のあちこちでジャズが流れていないから、日本がジャズを深く理解しているのか!と彼らが勘違いするのも無理ないが、私は彼らにこう説明する。「いや、それは違う。彼らはジャズを理解したり、耳を傾けて聴こうとしているのではなく、単なる心地よいBGMとして(ジャズを)利用しているだけなのだ」。
 むろん、彼らはこの説明をまったく理解できない。「日常的にジャズを耳にする環境にある日本の方が、意識しないと聞くことのできない欧米よりも、はるかにマシではないか」というのが彼らの反論だ。「あなたがいうように、本当にジャズを愛する人が日本で増えているなら、ライヴ・ハウスはどこも毎日超満員、あなたのCDだってポップス並みに売れているでしょう」と。さすがに、そこまで面と向かって言うことはないけれど、まぁそういうことである。
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by makotogotoh | 2008-05-05 04:08
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