カテゴリ:井上智( 7 )

2018.5.9 Satoshi Inoue Trio feat.Akira Tana @ Apple Jump "Jim Hall Tribute"

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さまざまなジャズの巨人との共演で知られる日系ドラマー、アキラ・タナ(1952~)は、かつてルーファス・リード(b)との双頭ユニットも率いたが、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに、Otonowa(音の輪)というカルテットをサンフランシスコで結成。以来日本を何度も訪れては各地でチャリティ・コンサートを続けている。
今回の来日は2018年4月18日から5月10日までの約3週間、ツアー最終日は池袋アップルジャンプにおいてギタリスト、井上智との共演となった。
ジム・ホールの弟子として知られる井上は2014年10月に『プレイズ・ジム・ホール』というアルバムを発表。今回「ジム・ホールゆかりの楽曲を集めてステージをやろう」というアキラからの提案を受けて意気投合。この日を楽しみにしていたという。80年代の後半、ジム・ホール・トリオのレギュラーとしても活躍したアキラ・タナはコンコードに残されたホールのアルバムにも参加している。この日もアップテンポのナンバーでのダイナミックなシンバルからバラードでの繊細なブラシまで、ジャズの巨人と共演を重ねてきたベテランらしい味わい深いプレイで魅了した。
前半セットのバラード「In a Sentimental Mood」ではブラシを使った繊細なドラム・ソロを披露。後半セットのAlone Togetherでは、佐藤”ハチ”恭彦のベースが大きくフィーチャーされ、ロン・カーター&ジム・ホールとの共演を彷彿させた。あまたのスタンダードをこれでもかと引用する井上節も絶好調。アンコールのブルースではジミー・ヒースのGingerbread Boyも引用され、両者のアイコンタクトも何度もみられ、エキサイティングな一夜となった。
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井上智(g)佐藤”ハチ”恭彦(b)アキラ・タナ(ds)
1st set:
1.Something Special
2.My Funny Valentine
3.Waltz New
4.In a Sentimental Mood
5.Stompin' at the Savoy
6.Careful
2nd set:
7.All the Things You Are
8.The Answer Is Yes(Jane Hall)
9.Alone Together
10.Akatombow(Red Dragonfly)
11.St.Thomas
Encore:
12.Big Blues
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by makotogotoh | 2018-05-10 04:11 | 井上智

Satoshi Inoue (musician) on Wikipedia の謎

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Wikipediaによると、ジャズ・ギタリスト井上智は「1959年2月3日群馬生まれ」となっている。これは明らかな間違いだ。
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井上の生年月日と出生地は1956年11月12日神戸生まれが正しい。ちなみに今年11月に還暦を迎える。(実際に生まれたのは加古川だが、生後まもなく神戸に移り、生活していたので、公式プロフィール上は神戸で統一)。なぜ1959年群馬生まれ説が出てきたのか謎である。
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by makotogotoh | 2016-03-05 04:11 | 井上智

Satoshi Inoue & Kiyoshi Kitagawa/ Second Round 発売記念ツアーのお知らせ

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2016年2月24日、井上智(g)と北川潔(b)のデュオ作品が発売される。今回はスタジオ録音で、2002年録音のニューヨークでのライヴ盤以来、2回目。このアルバムの発売に合わせて、2016年2月23日から3月5日にかけて、全国各地で発売記念ツアーが行われる。
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by makotogotoh | 2016-02-15 04:11 | 井上智

2014.10.18 Satoshi Inoue Quartet + 1 @ Tokyo TUC

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2014年10月8日に発売された、井上智の最新アルバム『Plays Jim Hall』の発売記念ツアー最終日。客席は老若男女で満席、立ち見も出た。ステージ左端、ピアノの横には若き日のJim Hallのパネル写真が飾られ、この日がトリビュートであることを伝えている。田中さんの、さりげなく、しかも気の効いた演出だ。井上も生前Jim Hallが使っていたネクタイを着用して登場。演奏はCD収録曲が中心。教則ビデオの制作で一緒に仕事をした話や、日本の文化に興味をもったJimに書道を教えた時のエピソードなど、懐かしく思い出話を随所に交えながら、アットホームな雰囲気のなかでステージは進行した。70年代末、フュージョンがまだクロスオーヴァーと呼ばれていた頃、京都の大学の軽音でロック・ギターに傾倒していた井上は、ジョージ・ベンソンやリー・リトナー、アル・ディメオラに憧れ、藤ジャズ・スクールの門を叩き、そこでモダン・ジャズに目覚めた。
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その後、井上は渡米するが、ニュースクールで教えていたJim Hallとの出会いがなければ、長きにおよんだニューヨーク生活も21年は続かなかったかもしれない。できたばかり新曲を電話で聞かされ、井上が命名した「Seseragi」、ピアノの片倉がファンキーなのブロック・コードで盛り上げた「The Answer is Yes」、ハイテンションのpとgのデュオでスタート、途中からリズムが加わる「My Funny Valentine」など、16小節の変形ブルースの「Careful」ではドラム・ソロをフィーチャーした。アンコールは童謡の「赤とんぼ」。ヴィレッジ・ヴァンガード70周年でいっしょに演奏した思い出の曲だ。抽象的なギター・ソロでは、「アランフェス協奏曲」の一節も引用し、大いに盛り上げた。
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1st set:
1.Something Special
2.Walk Soft
3.Seseragi
4.I'm in the Mood for Love
5.The Answer Is Yes
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2nd set:
6.My Funny Valentine
7.Joao
8.Waltz New
9.All Across the City
10.Careful
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Encore:
11.Akatombo
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by makotogotoh | 2014-10-19 04:11 | 井上智

Satoshi Inoue Plays Jim Hall

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井上智(g)の通算7作目にあたるアルバム『Plays Jim Hall』が、2014年10月8日にWhat's New Recordsから発売される。以下は井上本人からのメッセージ。
 去年の暮れに突然逝去されたわが師ジム・ホール。彼に対する追悼と敬意と感謝の気持ちが、彼のオリジナル作品を中心にアルバムを作るというプロジェクトに駆り立てました。録音メンバーは、片倉真由子 (p) 、増原 巖(b)、横山和明(ds)という素晴らしいメンバーに、数曲で太田朱美(fl)さんがゲストで参加。皆さんの素晴らしく献身的なサポートのもと、難しいプロジェクトが達成できました。
 私にとっては21年のNY滞在からの帰国後、初めてのリーダー・アルバムとなります。そのリリース・ツアーともどもよろしくお願いします。皆様とお会いできる事を楽しみにしてますので、是非、お越し下さい!!
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by makotogotoh | 2014-09-11 04:11 | 井上智

Stafford Hunter Quaret feat.Satoshi Inoue @ Tokyo TUC

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Tokyo TUCの「Monday Night JAZZ GARDEN」では月曜の夜、おしのびで急遽来日したグレート・アーティストやジャパンツアーを終えて翌日帰国するスペシャルなアーティストが出演するという。この日も、事前告知は「井上智(g)Trio+Very Very Surprise Guest!!」となっていたが、ステージは「Stafford Hunter Quartet feat. Satoshi Inoue」として始まった。そう、これは10月19日に発売される『ミュージック・オブ・マスターズ』(Whats New)の発売記念ライブの初日なのだった。ゲストでリーダーのスタッフォードは、ニューヨークからロンドン経由で成田に到着し、そのまま会場に入った。
フィラデルフィア出身のスタッフォード・ハンターと井上とは90年代前半にマンハッタンのニュースクールで学んだ同窓。以来20年以上のつきあいだという。これまで何度も共演している2人だが、なぜか録音の機会がなかった。今回スタッフォードから「アルバムを作ろう!」という誘いを受けた井上が、巨匠たちの名曲を自分たちのスタイルで演奏したいというスタッフォードの考えを実現するのにふさわしいメンバーを集めて作ったのがこのアルバムである。ポール・デスモンドやセロニアス・モンク、マイルス・デイヴィスの名演で知られる曲をはじめ、ファン・ティゾールやビリー・ストレイホーンやバスター・ウィリアムスの曲が並ぶ。
このユニットは楽器編成だけでなく、スタッフォードが施したアレンジも実にユニークだ。1曲目の「Take Five」を4拍子で演奏したかと思えば、2人の恩師ベニー・パウエルに捧げた「April in Paris」もベイシー風ではなく、トロピカルな楽園の音楽に。その一方でコルトレーン・カルテットのグルーヴを感じさせたブルースなども交え、アグレッシヴにブローも聞かせる。エルヴィン・ジョーンズのような煽りを受けながら延々と吹きまくるのがスタッフォードの好みらしく、最後までテーマが出てこない「On Green Dolphin Street」ではその真価を発揮した。「Walk with You」は震災から2か月後に録音されたこのアルバムのために、井上が提供した唯一の自作曲。ともに歩んでいこうという静かな決意を、この曲にこめた。アンコールの「Perdido」ではクラーク・テリーのために書かれた難解なテーマを、井上が初見でチャレンジ。和気藹々とした雰囲気のバース・チェンジで盛り上がった。
Stafford Hunter(tb,shells) Satoshi Inoue(g) Iwao Masuhara(b) Kazuaki Yokoyama(ds)
1st set
1.Take Five(Paul Desmond)
2.April in Paris(Vernon Duke)
3.Caravan(Juan Tizol-Ellington)
4.Chelsea Bridge(Billy Strayhorn)
5.Fire Water(Buster Williams)
6.The Theme
2nd set
7.Blues for Satomi(Stafford Hunter)
8.Blue in Green(Miles Davis-Bill Evans)
9.On Green Dolphin Street(Bronislaw Kaper)out Inoue
10.All the Things You Are(Jerome Kern)out Hunter
11.Walk with You(Satoshi Inoue)
Encore
12.Perdido(Juan Tizol)
これは前作『Honestly Speaking』発売記念ツアーの時の告知。今回の発売記念ツアーの詳細はこちら
追記:横山和明(ds)のファッションを見て、この写真が思い浮かべた人は少なくないはずだ。
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by makotogotoh | 2011-10-18 04:11 | 井上智

Barry Harris Trio & Satoshi Inoue @ Tokyo TUC

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バリー・ハリス(p)トリオ+井上智(g)の日本ツアー最終日。会場は「超」のつく超満員。バンドスタンドの床面積が、普段よりかなり小さく設定されている。TUC初登場となるバリーさんの演奏を、間近で聴きたい!というファンが、予想以上に駆けつけたのだ。普段通りの開演45分前に開場したものの、定刻(16時30分)になっても、お客さんが入りきらず、10分遅れての開演となった。客層は中高年の男性客が中心、誰もが無心に音楽に耳を傾けた全盛期のジャズ喫茶のような雰囲気がある。田中紳介さんの紹介に続き、トリオのメンバーが登場。ゆっくりとした足取りで、ピアノの前に向かうバリーさんを、割れんばかりの音量の拍手で暖かくじっと見守る。
バリーさんは前もって演奏曲目を決めないので、メンバーにもその日、何を演奏するか知らされない。ピアノに向かってから、感じたことや、思いついたことをきっかけに演奏を始めていくのだ。普段あまり演奏しない曲なら、まずゆっくりとしたテンポで始め、ベースのレイ・ドラモンドがその演奏に耳を傾ける。曲によってはそのまま短いソロで終わってしまうこともあるが、それもステージを構成する上での、いいメリハリとなっている。10度のコードが楽に届く大きな手。軽やかなタッチのソロ、下から突き上げるようなコード。オスカー・ピーターソンもそうだったが、脳梗塞を患った後では、バリーさんの指も昔ほどは流麗に動かない。だが若い頃とは違う深い味わいがある。それは人生の年輪というべきものだろう。セロニアス・モンクとバド・パウエルをこよなく愛するバップ・ピアノの伝道師も、もうすぐ12月15日で81歳の誕生日を迎え、来月は単身で日本に戻ってくる。
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Barry Harris(p) Ray Drummond(b) Leroy Williams(ds)
1st set
1.My Heart Stood Still(Lorenz Hart-Richard Rodgers)
2.Tea for Two(Irving Caesar-Vincent Youmans)
3.Fukai Aijo(Barry Harris)solo piano
4.Woody 'N' You(Dizzy Gillepie)
5.I'll Keep Loving You(Bud Powell)
6.No Name Blues(Earl Bostic)with Satoshi Inoue(g)
7.The Best Thing For You(Irving Berlin) with Satoshi Inoue(g)
8.Nascimento(Barry Harris) with Satoshi Inoue(g)
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2nd set
9.A Nightingale Sang In Barkley Square(Eric Maschwitz-Manning Sherwin)
10.A Time For Love(Johnny Mandel)Solo
11.Just One Of Those Things(Cole Porter)
12.To Duke With Love(Barry Harris)/Prelude To A Kiss(Duke Ellington)
13.Monk Medley:Off Minor/Ruby,My Dear/Epistrophy/Light Blue/Pannonica(Thelonious Monk)
14.Dance of the Infidels(Bud Powell) with Satoshi Inoue(g)
15.Autumn in New York(Vernon Duke) with Satoshi Inoue(g)
16.5-6-3(Barry Harris) with Satoshi Inoue(g)
17.Nascimento(Barry Harris)with Satoshi Inoue(g)
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Encore
18.El Cumbanchero(M.R.Hernandez) piano & bass duo
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by makotogotoh | 2010-12-05 04:11 | 井上智