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Northbound / Eivind Austad Trio (Losen Records LOS211-2)

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アイヴィン・オースタ Eivind Austad(1973年11月3日生まれ)は、ノルウェイのベルゲン在住のピアニスト。2016年に発表された『Moving』(Ozella Music OZ061CD)は、欧州ピアノ・トリオ愛好家の間で好評を博した。本作はそれに続くセカンド・アルバムである。
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メンバーは前作から変わっていない。ベーシストのマグネ・トールモセーテル Magne Thormodsæter(1973‒)は同じベルゲンの生まれ。ドラマー、ホーコン・ミョセット・ヨハンセン Håkon Mjåset Johansen(1975‒)はトロンハイムの生まれ。演奏における一体感も素晴らしく、レギュラー・トリオといっていいだろう。録音は2018年4月グリーグ・アカデミーのグンナー・セーヴィグ・ホール。プロデュースはトーマス・T・ダール。
 収録曲のうち7曲がオースタのオリジナル、#2のSpace Oddityがデイヴィッド・ボウイの作品。オースタは、前作でもデイヴィッド・ボウイのLife On Marsを取り上げている。成人になって改めてボウイの楽曲がもつ魅力を再発見したというオースタ。
 ジャズ以外の要素では、映画音楽、バロック音楽、ECM的サウンド、ソウル、ゴスペルの影響も受けたといい、この作品でもそれらの要素が随所に反映されている。前作ではビル・エヴァンス、キース・ジャレット、ブラッド・メルドーの影響もみられたが、今回はアメリカのトリオから離れ、ヨーロッパ特有のテイストが強くなったという。ホールでの録音とあるが、バランスも音響もよく、通常のスタジオ録音と比べても音質的に遜色はない。
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by makotogotoh | 2019-08-16 04:11

Reach / Marte Røyeng (Oslo Session Recordings OSR005)

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ノルウェーの港町ホルテン出身のシンガーソングライター、マルテ・ロイエング(1990~)のデビュー・アルバム。幼少時にジェームズ・テイラーやモーツァルトを聴き、ソンドレ・レルケ、ジョニ・ミッチェル、スーパートランプに親しみ、フィオナ・アップル、ブレイク・ミルズ、ルーファス・ウェインライト、ゲイブリエル・カヘインと関心を広げていったという。録音は2017年5月、11月、12月に分けて行われプロデュースはEven Ormestadが担当。曲作りの才能はあるし、声も魅力的だが、スタイルはアコースティックなギターを中心としたポップスで、ジャズ・テイストは希薄。北欧系ポップスがお好きな方には楽しめるだろう。英語の歌詞カードつき。
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by makotogotoh | 2019-08-14 04:11

Sound of 3 Edition 2 / Per Mathisen (Losen Records LOS 213-2)

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 パー・マティセンPer Mathisen(1969年10月7日生まれ)は、ノルウェイのベース奏者。2016年に、ノルウェイ出身のフローデ・アルネス Frode Alnæs(g)と、キューバ出身のヒラルド・ピロトGiraldo Piloto(ds)と組んで、アルバム『Sound of 3』(LOS 147-2)を発表した。本作はその続編。ただしメンバーは一新され、今回はオスカー・ピーターソンやラーシュ、ヤンソン、森泰人との共演で知られるウルフ・ワケニウスUlf Wakenius(g)に、英国出身のGary Husband(ds)のトリオ。マティセンは曲によってフレットレスの電気ベースとウッドベースを弾き分ける。録音は2019年1月28日、29日ノルウェイのプロペラ・スタジオ。プロデュースはマティセン自身が担当。若き日のワケニウスが影響を受けたのがジョン・マクラフリン率いるマハビシュヌ・オーケストラ。このトリオで展開される音楽いわゆるジャズ・ロック。#6はスティングのポリス時代の曲。#8はマイク・スターンのオリジナル。
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by makotogotoh | 2019-08-13 04:11 | Swedish Jazz

Kärlek I Vått & Torrt / Eleonor Ågeryd & Joel Lyssarides (Prohone PCD209)

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スウェーデンの中堅女性シンガー、エレオノル・オーエリュード Eleonor Ågeryd(1975年2月15日生まれ)と、同じくスウェーデンの若手ピアニスト、ヨエル・リュサリデス Joel Lyssarides(1992~)のデュオによるラヴ・ソング集である。
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歌手のエレオノルはアカペラ・グループVocationのメンバーで、フォーク・ロック・バンドのRå(ロー)でもヴォーカルを担当している。ピアニストのヨエルは、2018年にデビュー作『Dreamer』(PCD178)をリリースしている。録音は2019年3月ニレント・スタジオ。アルバム・プロデュースはエレノオル自身による。

以下、曲目に関する簡単なメモ。
#1《Monicas vals(モニカのワルツ)》は、ビル・エヴァンスのインスト曲Waltz for Debbyに、モニカ・セッテルルンドがスウェーデン語の歌詞で歌った際に改題したもの。2人のコラボレイションは秀逸。アルバムのオープニングにふさわしい印象的なナンバー。
#5《Skulle jag bli kär(恋にあなたに恋したら)》は、ビクター・ヤングのWhen I Fall In loveにスウェーデン語の歌詞がつけてうたったもの。これも見事な出来。
#6《Att angöra en brygga》は、モニカ・セッテルルンド主演、ターゲ・ダニエルソンTage Danielsson監督による同名コメディ映画(1965年)の主題歌。
#7《Så skimrande var aldrig havet》はEvert Taubeエヴェル・トーブの作。リアル・グループの歌でも知られる1曲で、夏の日、太陽が沈む夕まぐれの美しさと恋する人との初めての口づけを歌ったものだという。
# 9《Störst av dem är kärlek》はピュー・ベクマン Py Bäckman とマッツ・ヴェステル Mats Westerの作詞・作曲。この2人はエレオノルが参加するフォークロック・バンド Rå(ロー) のメンバー。
#10《Nu kan jag gå ut och möta världen》は、ビートルズ・ファンのシンガー・ソングライター、ミカエル・ヴィーエ Mikael Wiehe(1946~) が、ジョン・レノンのラブ・ソングの心で作った1曲だという。
#11《Tillägnan(献呈)》は、ジャズ・ピアニストのモニカ・ドミニクがラーシュ・フォシェルの歌詞に作曲。モニカ・セッテルルンド、リアル・グループも歌っている。スウェーデンでは結婚パーティに不可欠の曲とのこと。
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by makotogotoh | 2019-08-12 04:11 | Swedish Jazz

JAZZ講座 新「トミー・フラナガンの足跡を辿る」(第80回)

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大阪のOverSeasでジャズ講座 新「トミー・フラナガンの足跡を辿る」。この日はその79回目。この日寺井さんの解説で聴いた演奏は、以下の通り。
245.Milestones / The Master Trio (Baybridge)より全7曲。
246.Blues in the Closet / The Master Trio (Baybridge)より全7曲。
248.Solioquy / Jim Schapperoew (Karalee)よりWave1曲。
249.All Right With Me / 阿川泰子(Invitation)よりIt's All Right with Me,Sunday,But Beautiful,A Foggy Day,Lover Manの5曲。


by makotogotoh | 2019-08-11 04:11 | ジャズ講座

2019.08.01 Yoshiaki Okayasu & Yutaka Yoshida Duo @ SoulTrane

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今日のパートナーはベースの吉田豊、ちょうど2年ぶりの共演。2人の共通の友人で何の前触れもなく、突然旅立ってしまったピアニスト、田村和大の話題になる。
 客席には旭川からやってきた男性客2人にいつもの常連、愛弟子の佐津間純、吹上綾の姿も。今日は8月初日、前日が敬愛するケニー・バレル88歳の誕生日。最初のセットはバレルのオリジナル&愛奏曲が中心。普段やらないレパートリーばかりで、岡安と吉田は事前に入念なリハーサルも行った。吉田は額から汗を流す熱演ぶり。岡安が最近レコーディングしたというToo Late Nowはギター・ソロ。後半のセットでは佐津間も加わって2ギター+ベースのトリオに。Cole PorterのI Love Youはボサノバで。アンコールのパーカー・チューンではマスターの池田さんが岡安に呼び出され急遽参加。突然の無茶ぶりでもドラム・ソロを鮮やかに決めて無事終了。岡安とバレルを徹底的に研究した佐津間は師匠の動きをテレパシーで察知したようなプレイの連続で客席を驚嘆させる。佐津間と吉田は今月末日に江古田「そるとぴーなっつ」で再度共演する。
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岡安芳明(g) 吉田豊(b)
1st set:
1.Sugar Hill (Kenny Burrell)
2.Blues for Skeeter (Kenny Burrell)
3.Listen to the Dawn (Kenny Burrell)
4.Moten Swing
5.Here Comes C.T. (Kenny Burrell)
6.Too Late Now
7.Topsy
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岡安芳明(g) 佐津間純(g) 吉田豊(b)
2nd set:
8.Mood Indigo
9.Ain't Misbehavin'
10.I Surrender Dear
11.The Theme
12.I Love You
13.Work Song
14.Take the A Train
Encore:
15.Confirmation with 池田次郎(ds)
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by makotogotoh | 2019-08-02 04:11 | 岡安芳明