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面白くてためになる寺井尚之のJAZZ講座(第75回)

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大阪のOverSeasで開催中の『面白くてためになる寺井尚之のJAZZ講座』に行ってきました。
トミー・フラナガンの足跡を辿るシリーズの第75回目。この日、寺井さんのためになる解説で聴いたアルバムは以下の通り。
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228.『Home Cooking/Nisse Sandstrom』(Phontastic)から全7曲。画家としても知られるスウェーデンの名手ニッセ・サンドストゥルムが、レッド・ミッチェルと綿密に打ち合わせをし、ゲストのフラナガンを迎えた名盤。「Minor Mishap」のバース・チェンジ、「The Way You Look Toght」の転調が見事。
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229.『Three for All』(Enja)から全6曲。千秋楽、横綱3人の巴戦。このアルバムが日本で最初に発売された時はタイトルが変わっていたという。タイトル曲「Three for All」は、ある曲の改題。
220.『The Free Will/Bennie Wallace』(Enja)から「The Free Will」「Star Eyes」「Back Door Beauty」の別テイク。フィル・ウッズの直後だと、異端児のベニー・ウォレスは、いたって正統派に聴こえます。
講座本(第7巻)も好評発売中。
# by makotogotoh | 2009-12-13 04:11 | ジャズ講座

Vladimir Shafranov Trio @ Finland Cafe

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数日前になって、メールで知らされたウラジミール・シャフラノフ突然の来日公演。フィンランド・カフェのイベントとしては2004年以来だから5年ぶり2回目。今回は初の日本人リズム・セクションとの共演だ。しかも4回の公演のうち、若手のベーシストが日替わりで起用される。選曲は決めず簡単なサウンドチェックを済ませただけで、本番に突入。ドラムはベテランの守新治、ベースは猪俣猛や遠藤征志との共演で知られる木村将之
「アトリエ澤野コンサート」でのシャフラノフは、決められた時間のなかで、CD収録曲を淡々と演奏するケースが多いが、今回の完全なフリー。進行や選曲の制約から開放され、気の赴くままに次々と溢れるアイディアを発展させていく。時間を気にせず、ホレス・シルヴァー、バド・パウエル、エリントン、モンクの楽曲をメドレーで取り上げるあたり、巨匠の風格すら感じさせた。圧倒的なテクニック、聴衆を惹きつけて放さない集中力、ネタと多さ、該博な知識。時間と空間の隙間を、無数のバップ・フレーズで切れ味鋭く次々と埋めていくあたりは、初共演のメンバー2人もぐいぐい牽引、まさしくジャズ・ピアノの醍醐味そのものだ。
ベースの木村は24歳という若さだが、今日がシャフラノフと初顔合わせと思えない度胸と力量の持ち主。シャフラノフからのプレッシャーを感じながらも、「In A Sentimental Mood」では物怖じすることなく、素晴らしい弓弾きを聴かせ、会場を大いに沸かせた。なおシャフラノフは、ベースにイェスパー・ルンゴー(b)、ドラムにユキス・ウォティラ(ds)を迎えた待望の新作が近々登場するという。
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Vladimir Shafranov(p) Masayuki Kimura(b) Shinji Mori(ds)
1st set
1.Autumn Leaves(Kosma-Mercer)
2.Too Late Now(Burton Lane)
3.Nica's Dream(Horace Silver)
4.Peace(p solo)-Strollin'(Horace Silver)
5.Holyland(Cedar Walton)
6.Fallando de Amor(Jobim)
7.Once I Loved(Jobim)
2nd set
1.Hush-A-Bye(Traditional)
2.I'll Keep Loving You(p solo)-Oblivion(Bud Powell)
3.Reflections in D(Duke Ellington)solo
4.In A Sentimental Mood(Duke Ellington)
5.The Days of Wine and Roses(Henry Mancini)
6.Thelonious Monk Medley:Reflections/Light Blue/Pannonica/Ruby My Dear/Round Midnight/Rhythm-A-Ning
Encore:
1.A Beautiful Friendship(Donald Kahn-Stanley Styne)

なおシャフラノフの公演は本日が最終日で19時30分開場、20時開演。時間のある人はぜひ!詳細はこちら
# by makotogotoh | 2009-12-12 04:11

訃報 Torrie Zito

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ヘレン・メリルの夫で、フランク・シナトラやボビー・ダーリンなど多くの歌手と共演で知られるアレンジャー&ピアニストのトリー・ジトーが、2009年12月10日、肺気腫のためマンハッタンの自宅で死去した。享年76歳。ソースはこちら
# by makotogotoh | 2009-12-11 04:11 | 訃報