雑誌『Cadence』の季刊化は、ジャズ雑誌終焉の始まりか?

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 アメリカのジャズ雑誌『Cadence』が、2007年10月から月刊から季刊に移行した。今から32年前の1976年1月、月刊誌として始まった『Cadence』は、他のジャズ雑誌(DownBeatやJazztimes)のような広告収入には依存しない形で、ジャズやR&B、Creative Improvised Musicを扱う、独立系のジャーナリズムとして存続してきた。しかし近年、インターネットによる情報の氾濫と購読者数の減少、印刷費・郵送費の高騰から、現在の体裁を維持することが困難となり、ついに年12回発行の月刊誌から年4回の季刊誌に。これに合わせて購読料も改定。日本在住の購読者なら、これまで年間55ドルだったのが、10ドル値上げされて65ドルになった。

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# by makotogotoh | 2007-11-06 05:44

ジャズの夜もジャズについて書くことも、最高の喜びだ(マイケル・プロンコ)

a0107397_12502354.jpg マイケル・プロンコさんの『僕、トーキョーの味方です。アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由』(メディアファクトリー)を読む。プロンコさんは1960年カンザスシティ生まれ。現在、明治学院大学の准教授でアメリカ文学、文化・映画学を教えている。哲学を学んだ経験をもつが、どちらかといえば文学者だろう。
 これは《表の顔》で《裏の顔》は、現在休刊中のバイリンガル雑誌『ジャズ人』の編集長。これまでニューズウィークやジャパンタイムズに寄稿し、ジャズに関する記事も執筆。自分でJazz in Japanというサイトを主宰している。
 この本は、2004年から2005年にかけて『ニューズィーク日本版』(阪急コミュニケーションズ)やインターネットのニュースサイト(詳細不明)のために書いた原稿に、書き下ろしの原稿を加えたもの。1987年から東京で生活をしている外人の視点で、東京や日本の文化について考察を加える。その38ページから。
《(前略)インターネット・マガジンでジャズについて書くようになり、それが縁で新聞に書き始め、それが縁でバイリンガル(英語・日本語)のジャズ雑誌『JAZZNIN/ ジャズ人』の編集長になった。昔からジャズが大好きだったから、東京にも元気なジャズがあると知ったときは心からくつろげる気がした。ジャズは即興を大切にし、構造も複雑なので、音楽の中でもとくに演奏がむずしく、書くこともむずかしい。東京の素晴らしいジャズクラブで毎晩のように生演奏があるおかげで、僕は幸せでたまらない。ジャズの夜もジャズについて書くことも、最高の喜びだ。
 期待してアクセスしてみた彼のウェブ・ページは更新が頻繁ではなく、『ジャズ人』のようにバイリンガルでもなかった。だが彼が書いている日本のジャズ・ジャーナリズムに関する考察は、非常に興味深いものがある。誤解されることを承知でいうなら、日本のジャズ業界でみることの難しい、サイードのいう「アマチュア精神をもった知識人」の例といえるかもしれない。
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# by makotogotoh | 2007-11-05 12:52

Wong Wing Tsan Piano Concert 2007 Autumn at Hamarikyu Asahi Hall

浜離宮朝日ホールでの「ウォン・ウィンツァン・ピアノ・コンサート」に行ってきました。
演奏者と曲目は以下の通り。
Part 1
Wong Wing Tsan Piano Solo
1.Improvisation(即興演奏)
2.亜麻色の髪の乙女(クロード・ドビュッシー)
3.夢(同上)a0107397_22343581.jpg
Wong Mineshi(g) Wong Wing Tsan(p)
~ウォン美音志『Inner Journey』より~
4.Inner Journey(Wong Mineshi)
5.遠景(Wong Mineshi)
6.記憶の中の僕(Wong Mineshi)
7.Plainly Plainly(Wong Mineshi)
【休憩20分】
Part 2
~ジャー・パンファンのアルバムより~
Jia Pen Fang(Erhu) Wong Wing Tsan(p)
8.My Favorite Things(Rodgers-Hart)
9.二泉映月(中国古典曲)
10.In the Garden(京田誠一)
11.睡蓮(Jia Peng Fang)
Wong Wing Tsan(p) Jia Peng Fang(Erhu) Wong Mineshi(g)
~映画『純愛』より~
12.純愛プロローグ~悲しみの宴~(Wong Wing Tsan)
13.山河に生きる(Wong Wing Tsan)
14.恋詩(Wong Mineshi)
15.別れのテーマ~赤い布~(Wong Wing Tsan)
16.純愛のテーマ(Wong Wing Tsan)
Encore:
17.水のうた 森のねむり(Wong Wing Tsan)『九寨溝』より
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# by makotogotoh | 2007-11-04 22:32