ビル・チャーラップがキャロル・スローンの誕生日にプレゼントした本

a0107397_8401078.jpgキャロル・スローンのブログSloanViewより
I want to recommend a book given to me on my birthday by Bill Charlap. "Easy To Remember, The Great American Songwriters and Their Songs" by William Zinsser, David R. Gordine, Publisher. It's a delightful book filled with insight and humor and for me, it's the perfect summer read. Thanks Bill. And thank you Mr. Zinsser.
ウィリアム・ジンサー(1922~)は、作家・編集者・教育者。New York Herald Tribuneのジャーナリストとしてデビュー、脚本家、映画評論家としても活躍。2001年に出版されたこの本は、20世紀のアメリカを代表するポピュラー・ソングの作曲者・作詞者たちの魅力を、単なる経歴紹介ではなく、生き生きと語る。貴重な肖像写真やシートミュージック(楽譜)のカラー表紙も掲載、知られざるエピソードが満載、知らない曲名をみつけたら、ちょっと探して聴いてみようかな、という気分にさせてくれる。
ユニークなのは巻末に記された「Songs by Category」。これはTime(時間)、Meteorology(気象学)The Sesons(季節)、Place(地名、場所)など、有名なスタンダードをカテゴリーで分類したリストだ。記されているのは、楽曲のタイトルだけのリストだが、アルバムを制作する際のテーマ決めにも大いに参考になる。
 なおASCAPが選んだ《20世紀でもっとも頻繁に演奏された楽曲とミュージカル作品ベスト25》は以下の通り。
Happy Birthday to You (Mildred J.Hill and Patty Hill)
Tea for Two (Vincent Youmans and Irving Caesar)
Moon River (Henry Mancini and Johnny Mercer)
Over the Rainbow (Harold Arlen and E.Y.Harburg)
White Christmas (Irving Berlin)
Hello,Dolly! (Jerry Herman)
As Times Goes By (Herman Hupfeld)
Blue Moon (Richard Rodgers and Lorenz Hart)
Rhapsody in Blue (George Gershwin)
Night and Day (Cole Porter)
Santa Claus Is Coming to Town (J.Fred Coots and Haven Gillespie)
Misty (Errol Garner and Johnny Burke)
Raindrops Keep Fallin' on My Head (Burt Bacharach and Hal David)
Mack the Knife (theme from "The Threepenny Opera")Kurt Weill and Mark Blitzstein
Unchained Medley (Alex North and Hy Zaret)
The Christmas Song ("Chestnuts roasting") Mel Torme and Robert Wells
Sweet Georgia Brown (Ben Bernie,Kenneth Casey and Maceo Pinkard)
Winter Wonderland (Felix Bernard and Richard B.Smith)
I Left My Heart in San Francisco (Douglass Cross and George C.Corey,Jr.)
I Only Have Eyes for You (Harry Warren and Al Dubin)
I Got Rhythm (George and Ira Gershwin)
The Way You Were (Marvin Hamlisch and Alan & Marilyn Bergman)
Stardust (Hoagy Carmichael and Michel Parish)
I Cound Have Danced All Night (Frederick Loewe and Alan Jay Lerner)
That Old Black Magic (Harold Arlen and Johnny Mercer)
知っている曲はいくつありましたか?

このうち「Happy Birthday to You」を書いたミルドレッド・ヒルとパティ・ヒルは、ケンタッキー州ルイヴィル幼稚園と日曜学校で教えていた姉妹。もともとこの曲は1893年に「Good Morning to All(You)」というタイトルだったが、1935年に誕生日用の歌詞をつけて「Happy Birthday to You」として著作権登録された。

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# by makotogotoh | 2007-09-05 08:42

批評という行為

(昨日の続き)
私の場合、一般の読者から届く声でもっとも多いのは、間違いの指摘とお叱りの言葉だ。しかし、レビューやライナーノーツを読んだ演奏者や製作者から、手紙やメールで嬉しい感想をもらうことがある。「こちらの意図が理解してもらえた」「ちゃんと聴いて書いてくれたんですね」というコメントがあると、レビュアー冥利につきる。

 再び東良さんの日記より。「批評という行為」について。
《(前略)たとえAVとは言え、誰がが作ったものに関しては最大限に気を使う。だいいちに自分は、少なくはあるがそうやってギャラを戴いている者なのだ。(中略)批評という行為には自ずとリスペクトという観念が伴う。ネット等によくある匿名のカスタマーズレビュー、ユーザーズレビューが、究極的に意味を持たないのはそこだ。「俺は金を払ったから」という非常に些末な理由に頼り切ったうえでものを言っているからだ。この際だからハッキリ言っておこう。オレは、小金を払って「良い悪い」と言ってるわけではない。自分の生活、物書きとしての生き方、そしてたいして高くはないがギャラを貰ったうえで批評をしている。命をかけているというのはその意味だ
 音楽とAVでは、批評の対象は全く違うが、言わんとすることはよくわかる。

 ギャラの多寡に関係なく、東良さんはAV批評という(世間的にはちょっと、と思われるような仕事であっても)、自分の仕事に「誇り」を持っている。
 その仕事が「好き」とか「嫌い」という単純なレベルの話ではない。
仮に避けて通りたい「嫌な」仕事であっても、誠心誠意取り組むことから、その仕事に対する誇りが生まれる。自分の作品に自信があるから、誇りを感じるから、それを観た人、聴いた人、読んだ人から感謝された時に嬉しいと感じるのだ。
 いま世の中に蔓延しているのは嫌な仕事に直面すると、すぐ逃げ出す無責任さと、「お金を出したもの(消費者)が一番偉い。お金さえだせば何を言っても許される」という大いなる勘違いだ。

 社会のあちこちで見られるようになった理不尽な行動や要求は、この無責任と勘違いに、少なからず関係している。
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# by makotogotoh | 2007-09-04 07:03

人の想いとは繋がるのだと思った(東良美季)

a0107397_9515218.jpg 執筆業の中年男性が近くの公園で拾った二匹の子猫。その出会いから別れまでを綴った『猫の神様』(東良美季著 新潮社)は、インターネットで公開していた日記が編集者の目に止まり、今年の3月、単行本化された。東良さんは1958年生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。雑誌編集者、AV監督、音楽PVディレクター、グラフィックデザイナーを経て現在は執筆業(ライター)。

 病気のため1週間、何も食べなかった猫に、マグロの刺身を与えたところ、なんと四切れ、五切れと口にする、その場面。
《(前略)涙が出た。「食べた」「食べた」と一人呟いて泣いた。これで命が繋がったかどうかは判らない。でも、インターネットに日記を書いて、見ず知らずの人たちがこの見たこともないちっぽけな猫のことを心配してくれている。その想いがみャ太にも伝わった気がした。嬉しくて嬉しくて涙がポロポロと落ちた。人の想いとは繋がるのだと思った。長い間文章を書いてきたけれどこんな経験は初めてだった。》

 私も長い間文章を書いているが、こんな経験は一度もない。
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# by makotogotoh | 2007-09-03 22:04