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Joshua Redman Trio @ Blue Note Tokyo

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4月23日(木) ブルーノート東京でJoshua Redman Trioを観てきました。メンバーと曲目は以下の通り。
Joshua Redman(ts,ss) Reuben Rogers(b) Gregory Hutchinson(ds)
1st set:
1.Hutchhiker's Guide(Joshua Redman)ts
2.East of the Sun(West of the Moon)(Brooks Bowman)ts
3.Little Ditty(Joshua Redman)ss
4.Un Peu Fou(Joshua Redman)ts
5.Twinkle Tinkle(Thelonious Monk)ts
6.Back East(Joshua Redman)ts
Encore:
7.Autumn in New York(Vernon Duke)ts
2nd set:
1.Mack the Knife(Kurt Weill)ts
2.Ghost(Redman)ss
3.Indonesia(Redman)ts
4.Round Reuben(Joshua Redman)ts
5.Sophisticated Lady(Duke Ellington)ts
6.Indian Song(Wayne Shorter)ts
7.Hide and Seek(Redman)ts
Encore:
8.unknown(uknown)ss
最新作『Compass』と同じ衣装(襟なし半袖シャツとスラックス)で登場したジョシュアは、前作『Back East』で追求してみせたピアノレス編成における表現の可能性を、さらに推進している、という感じだ。ベースやドラムのソロが長くフィーチャーされる曲もあるが、フリー・ジャズのような「対等な立場」ではなく、あくまでリーダー、ジョシュアの指示で演奏を進めていく。ゆったりソロをとっていても、突然ジョシュアが合図を出すと、リフやテーマに戻るという緊張感。長い共演で培ってきたレギュラー・ユニットならでの一体感もあり、これらがまた素晴らしい。
前作は選曲やタイトルからソニー・ロリンズの『Way Out West』に対するジョシュアの回答か、といった印象も受けたが、今回のライブを聴くと、ロリンズやコルトレーンがみせた音楽の自由奔放さを求めているようにみえる。その意味で、レイ・ブラウン&シェリー・マンと組んだ『Way Out West』より、オスカー・ペティフォード&マックス・ローチと組んだ『Freedom Suite』や、60年代半ばの近代美術館での放送音源をアルバム化した『There Will Never Be Another You』でのロリンズに大きな影響を受けているようにみえる。
もちろんジョシュアのアイドルはロリンズやコルトレーンだけではなく、レスター・ヤングやコールマン・ホーキンス、ベン・ウェブスターらから受けた薫陶も随所にみられる。デビュー当初から変わらぬ個性的な音色とフレージングは健在で、スタンダードでは往年の巨人に迫る風格をにじませる一方、ハードな曲では循環呼吸を使ってアルバート・アイラーや晩年のジョン・コルトレーンを思わせるトーンも披露するなど、まさに「現代ジャズ界の秀才」であることを証明するステージとなった。
# by makotogotoh | 2009-05-09 04:11

和田いづみの『Just the Two of Us』

和田いづみの『Just the Two of Us』  _a0107397_12375734.jpg
福岡在住、博多や小倉を中心に活動する歌手、和田いずみの初アルバム。彼女の経歴はこちら
人工的でも促成栽培でもない、いかにも「天然」「自然児」といった感じのヴォイスは、とてもソウルフル。その瑞々しさは天性のものであり、若い頃のサラ・ヴォーンを思わせる。
昨年11月、スウェーデンで録音されたこのアルバムは、森泰人(b)のプロデュース、Simon Westman(p)、Secastiann kaptein(ds,prc)、Johan Borgstrom(ss,ts,fl)らの協力を得てできあがった。
いわゆる人気歌手を手早く範にしたというより、彼女自身が日々のライブで歌ってきた楽曲を、自分の感性で真正面から取り上げることで自分のスタイルを模索してきた、という感じを受ける。
選曲はエルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダー、ラルフ・マクドナルドといったクロスオーバー~フュージョンのヒット曲をはじめ、「ブラック・コーヒー」や「ムーングロウ」などの往年のスタンダードまで、多岐にわたっている。彼女にとって、そのどれもがいまも輝きを放ち続ける名曲なのだろう。時代を超えて聴き継がれるべき宝石のような歌に、新たな生命を与えるかのように歌いこむ和田。彼女の内に秘められた才能と無限の可能性をもった感性に、大いに注目させられるものがある。2009年3月1日発売。IWR-001
1.Your Song(Elton John-Bernie Taupin)
2.Black Coffee(Sonny Burke-Paul Francis Webster)
3.Part-Time Lover(Stevie Wonder)feat. Johan Borgstrom(ss)
4.Dindi(Antonio Carlos Jobim-Ray Gilvert)
5.Golden Lady(Stevie Wonder)feat. Johan Borgstrom(fl)
6.Misty Rain(Osamu Moriyama-Izumi Wada)
7.Just The Two Of Us(Ralph McDonald-William Salter-Bill Withers)
8.Moonglow(Will Hudson-Eddie DeLange-Irving Mills)ベースとのデュオ

Izumi Wada(vo)Johan Borgstrom(ss,ts,fl)Simon Westman(p)Yasuhito Mori(b)Sebastiaan Kaptein(ds,per)2008年11月2&3日スウェーデン録音
# by makotogotoh | 2009-05-05 04:11

「自立」と「自律」の精神(木下道之助)

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灘校の文化祭に行ってきました。中学・高校の文化祭といえば、秋に行うものと思っていたけれど、この学校の場合は黄金週間にするようです。
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新聞委員の生徒が作成している灘校新聞のなかに「うまい酒の作り方」というコラムがあるのも、いかにもこの学校らしいですね。着任された新任先生、定年で退任される先生のコメントのなかで「これからの灘校生に求めることはありますか」という問いについて、38年間の教員生活を終えられる木下道之助先生(公民)のコメントから。
《「自立」と「自律」の精神ですね。自主的な勉強をすることが大事です。それと、クラブとか、そういう中で友達を作るのも良いのですが、もっと広い関係で友達作りをしていかないと、前に進めないと思います》
# by makotogotoh | 2009-05-03 04:11