Fukui Ryo Trio at Shinjuku Minotaure2 その1

a0107397_14274033.jpg福居良(p)さんのトリオを聴きに、新宿5丁目のミノトール2に行ってきました。
この日のメンバーは福居良(p) 荒巻茂生(b) 横山和明(ds)。曲目は以下の通り。

続きを読む
[PR]
# by makotogotoh | 2007-11-01 18:55

『最高学府はバカだらけ』に学ぶ、ライターとしての姿勢。

a0107397_6204761.jpg 石渡嶺司さんの『最高学府はバカだらけ 全入時代の「大学崖っぷち」事情』(光文社新書)を読む。
《大学全入時代をほぼ迎えたいま、私大では定員割れが続出し、潰れる大学も出てきている。こうした、世間からそっぽを向かれた「崖っぷち大学」は生き残りに必死だが、それは、東大や早慶上智、関関同立といった難関大といえども他人事ではない。どの大学も受験生集めのために手を尽くしている。ところが、その内容は―AO入試で辞退さえしなければ誰でも合格、就職率や大学基本情報の非公表・偽装、イメージをよくするために大学名を改名(秋田経済法科大からノースアジア大へ)、新しいことを学べる新学部を新設(シティライフ学部や21世紀アジア学部)など、世間の常識と大いにズレていて、どこかアホっぽいのだ。本書では、こうした大学業界の最新「裏」事情と各大学の生き残り戦略を、具体例を交えながら紹介していく。》

 石渡さんは1975年生まれ。さまざまな職業を経て、2003年からライターとして独立。現在は大学ジャーナリストだそうだ。まぁひどい本である。何がひどいかというと、このライターの《ライターとしての姿勢》だ。日本の大学の現状を取材し、いかにひどいかを延々と述べているが、各章のまとめのページに、書き手としてのひどさ、下品さが凝縮されている。
 たしかに問題を提起する記述もみられる。だがこの人の基本姿勢が《どうです、見てください。今の大学って、こんなにバカなんですよ》だから、これではいくら正しいことを少し書いていたとしても、良識ある読み手の共感は得られない。また第4章で、自分で創作した2つの講演をあたかも、本当に行われた講演会のように書き(こんなもの読めばフィクションなのは一目瞭然だが)、それについて多くの問い合わせがあったのだろう。「フィクション」という形式を借りて「ノンフィクション」を描いただけです。と弁明している。本人にすればこれも読者へのサービス精神の表れなのだろうが、みっともない限りだ。

 多くの国民が、大学という場所に、なんらかの見返り(サービス)を求めている。どの大学に入れば就職時に有利か、どの会社・業種に入れば、どれくらいの賃金が得られるか、社会的地位やカネという視点で、大学を選ぶ人が増えている。その意味でこの筆者は、《お買い物ガイドとしての大学を紹介する》案内人として、存在価値くらいははあるかもしれない。
 大学時代の財産とは何か。何を勉強したかとか、どういうサービスを受けたかよりも、どれくらいポテンシャルをもった仲間と出会い、自分が打ち込める何かを探し、そこから何かを得たか、の方がはるかに重要だ。自分が主体的になって何かを始めようとした時に、どれだけの選択肢があり、どれだけの仲間がいるか。受け身のサービスに満足するより、考える場所、試行錯誤する場所、仲間と議論する場所として活用した方が、はるかに有意義である。
 自分は将来こういう道に進みたい、こういう研究をしたいがその研究をするなら、どの大学が一番優れているか、といったアカデミックな視点は、この本に全くない。大学選びの参考としてこの本を選ぶ高校生や父兄がいたとしたら、なんともトホホな限りである。いわば、ゴシップ記事を好む週刊誌のライターが、日本の大学を俎上にあげ、面白おかしく書いた、その程度の本である。
 それでも、こういう本を出版するだけでも少なからず影響があるのか、このライターに講演依頼する大学もあるという(よかったね)。だが、さすがにこの人の母校からの依頼はまだないという。母校からなぜ依頼が来ないのか、この筆者はちょっと考えた方がよいかもしれない。
[PR]
# by makotogotoh | 2007-10-31 06:22

心地よい時間から音楽の感動は得られるのか?

a0107397_835510.jpg『Speak Low 22:40 moonglow jazztime venue』(MZCB-1140)を聴く。これは「サバービア」の橋本徹さんが選曲した、ブラックライオン原盤の音源を使ったコンピレーション。全14曲で約80分収録。22時40分から聴き始めると、ちょうど深夜の12時に終わるという構成が心憎い。収録時間の関係で、最後の1曲のみ途中でフェイドアウトしている。
《生活のシーンやシチュエイションに合わせて音楽を聴く》というのが、サバービアの原点。このCDについている吉本宏さんの文章にも、彼らの姿勢がよく出ていて、「音楽が流れる風景」を描写したようなエッセイとなっている。 こういうコンピレーションを買う人や好んで聴く人が、いわゆるジャズ・ファン(ジャズの歴史やそれぞれのアーティストに興味を持つように)なるのだろうか……。

続きを読む
[PR]
# by makotogotoh | 2007-10-30 07:50