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ダイアン・ハブカの来日とライヴ・レコーディング情報

a0107397_9162263.jpg2007年4月発売の『ザ・ルック・オブ・ラブ』で知られるようになったダイアン・ハブカ。本業は歌手だが実はギターの名手でもある彼女は、お色気歌手の対極に位置する《知性漂うクール・ビューティ》。12月5日にリリースされる新作『ヌアージュ+1』(XQAM-1025)は、2001年にアメリカで発表された『You Inspire Me』に、新録音の1曲〈Waltz for Debby〉を追加した来日記念盤。
 このアルバムは、ダイアンがジャズ・ギターの名手8人との共演を捉えた作品。ギター・ファンにも楽しめる内容だ。全14曲の内訳はジーン・バートンシーニ(2曲)、ポール・ボーレンバック(2曲)、ジョン・ハート(2曲)、ホメロ・ルバンボ(3曲)、バッキー・ピザレリ(3曲)、フランク・ヴィニョーラ(3曲)、ジャック・ウィルキンス(1曲)。そして今回、新たに録音されたハワード・アルデンとの1曲で構成。
 待望の来日公演スケジュールは以下の通り。12月5日にはライヴ・レコーディングが予定されている。
11月30日(金)岩本町TOKYO TUC 03-3866-8393
ダイアン・ハブカ(vo,g) 森田潔(p) 谷口雅彦(b)
12月5日(水) 渋谷JZ BRAT 03-5728-0168
ダイアン・ハブカ(vo,g) 森田潔(p) 谷口雅彦(b) 山下暢彦(ds)
12月6日(木)高田馬場 Cafe Cotton Club 03-3207-3369
ダイアン・ハブカ(vo,g) 伊原康二(p)
12月7日(金) 横浜 Five Stars Records 045-231-0773
ダイアン・ハブカ(vo,g)
12月8日(土) 甲府 Cotton Club 055-233-0008
ダイアン・ハブカ(vo,g) 森田潔(p) 谷口雅彦(b)
12月9日(日) 茅ヶ崎 Husky's Gallery 0467-88-1811
ダイアン・ハブカ(vo,g)

 ライヴ録音の詳細は不明だが、クリスチャン・ジェイコブ(p)の時のように、当日の聴衆には後日ライヴCDには郵送。レパートリーも日本のファンが悦びそうな意外なものを用意しているに違いない。
# by makotogotoh | 2007-11-07 12:34

雑誌『Cadence』の季刊化は、ジャズ雑誌終焉の始まりか?

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 アメリカのジャズ雑誌『Cadence』が、2007年10月から月刊から季刊に移行した。今から32年前の1976年1月、月刊誌として始まった『Cadence』は、他のジャズ雑誌(DownBeatやJazztimes)のような広告収入には依存しない形で、ジャズやR&B、Creative Improvised Musicを扱う、独立系のジャーナリズムとして存続してきた。しかし近年、インターネットによる情報の氾濫と購読者数の減少、印刷費・郵送費の高騰から、現在の体裁を維持することが困難となり、ついに年12回発行の月刊誌から年4回の季刊誌に。これに合わせて購読料も改定。日本在住の購読者なら、これまで年間55ドルだったのが、10ドル値上げされて65ドルになった。

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# by makotogotoh | 2007-11-06 05:44

ジャズの夜もジャズについて書くことも、最高の喜びだ(マイケル・プロンコ)

a0107397_12502354.jpg マイケル・プロンコさんの『僕、トーキョーの味方です。アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由』(メディアファクトリー)を読む。プロンコさんは1960年カンザスシティ生まれ。現在、明治学院大学の准教授でアメリカ文学、文化・映画学を教えている。哲学を学んだ経験をもつが、どちらかといえば文学者だろう。
 これは《表の顔》で《裏の顔》は、現在休刊中のバイリンガル雑誌『ジャズ人』の編集長。これまでニューズウィークやジャパンタイムズに寄稿し、ジャズに関する記事も執筆。自分でJazz in Japanというサイトを主宰している。
 この本は、2004年から2005年にかけて『ニューズィーク日本版』(阪急コミュニケーションズ)やインターネットのニュースサイト(詳細不明)のために書いた原稿に、書き下ろしの原稿を加えたもの。1987年から東京で生活をしている外人の視点で、東京や日本の文化について考察を加える。その38ページから。
《(前略)インターネット・マガジンでジャズについて書くようになり、それが縁で新聞に書き始め、それが縁でバイリンガル(英語・日本語)のジャズ雑誌『JAZZNIN/ ジャズ人』の編集長になった。昔からジャズが大好きだったから、東京にも元気なジャズがあると知ったときは心からくつろげる気がした。ジャズは即興を大切にし、構造も複雑なので、音楽の中でもとくに演奏がむずしく、書くこともむずかしい。東京の素晴らしいジャズクラブで毎晩のように生演奏があるおかげで、僕は幸せでたまらない。ジャズの夜もジャズについて書くことも、最高の喜びだ。
 期待してアクセスしてみた彼のウェブ・ページは更新が頻繁ではなく、『ジャズ人』のようにバイリンガルでもなかった。だが彼が書いている日本のジャズ・ジャーナリズムに関する考察は、非常に興味深いものがある。誤解されることを承知でいうなら、日本のジャズ業界でみることの難しい、サイードのいう「アマチュア精神をもった知識人」の例といえるかもしれない。
# by makotogotoh | 2007-11-05 12:52