人気ブログランキング |

ブログを続けるために何かを書こうとすると、ロクな文章が生まれない。

 ご存知のように、ジャズの世界でも、アマチュアがせっせと情報発信する時代です。表現の自由は憲法で保障されているので、もちろん誰が何を書こうが自由です。しかし日本のファンに愛された今は亡きミュージシャンについて、勝手な推測だけで、あれこれ書くことも許されるのでしょうか。
あるサイトから。 《まあミュージシャンにしてみると死ぬまで演奏するのが本望なのだろうが、もし来日していなければまだまだ長生きできたのではないかと思うと残念でならない。いくら金になるからといっても、ちゃんと自分の体のことを考えて来日してほしいものだね。
 まず最初の文章。このミュージシャンは末期ガンだったので、来日していなくても長生きできませんでした。次の文章。《いくら金になるからといっても》という表現からは、日本に演奏しにやってきたのは単なる金儲けでしょ、という否定的なニュアンスがうかがえます。
 この人は、お金のために日本に来たのではありません。彼の演奏を楽しみに待っている日本のファンの前で演奏するために、そして共演のベーシストとの約束を果たすために、健康状態を心配する奥さんの制止を振り切って来日したのです。
 この仕事は割のいい金儲けではなく、破格のギャラで引き受けたほとんどボランティアだったのではないでしょうか。それでも引き受けたのは、音楽家同士の信頼関係、13年間付き合った2人の師弟愛だったと私は理解しています。このページをみれば、2人が家族ぐるみの付き合いであることがわかります。
 《欲をいえばエディ・ロックではなくてもう少しましなドラマーだったら、更に演奏がダイナミックになってよかったのではないかと》。この文章の作者はアマチュアのドラマーだそうですが、ジョー・ジョーンズの弟子で、ロイ・エルドリッジやコールマン・ホーキンスと共演した偉大なるエディ・ロックについて何も知らないようです。
 《特に書くことが見当たらない。》だったら何も書かなければいいのに……。
 結局、未開封盤と称して何年も前に買ったCDを棚から引っ張り出してきて、ブログを続けるためだけに聴いて、無理やり何か書こうとするから、こういう結果になるのでしょう。
# by makotogotoh | 2007-10-29 00:50

「小泉純一郎」以外の首相だったら誰でもよかった(上杉隆)

a0107397_21191221.jpg上杉隆著『官邸崩壊 安部政権迷走の一年』を読む。《2006年9月、支持率70%を誇り華麗なる船出を果たした安部政権。直後、前任者が果たせなかった中韓への電撃訪問を成し遂げ、輝かしいスタートダッシュを見せていた。その10ヵ月後、支持率が20%台に落ち込む惨状を、誰一人想像していなかった……。機能強化を謳いあげた首相官邸は、いかにして坂道を転げ落ちていったのか。安部政権迷走の一年を検証する》
 この本の出版直後に、本当に崩壊してしまった安部政権。女性問題や「女性は産む機械」「ナントカ還元水」「原爆は仕方がない」など、失言・暴言の連続で4人の閣僚が交代。その展開は、まるで映画やドラマの観るかのようで、面白いといえば面白い。だが、それがいざ現実の問題と冷静に眺めると、解決すべき課題があまりにも多いことに愕然とさせられる。
 伝統的政治手法を無視し、弱者を切り捨てた小泉純一郎が残した負の遺産処理に、安部はほとんど手をつけることなく退場せざるを得なくなった。政治家は、友だち感覚と正直さと人当たりのよさでつとまる仕事ではない。もともと首相の器ではなかった。この本に登場する政治家の行動・言動にも、プロのものとは思えない部分が多すぎた。
 ネットの世界でも、アマチュアがせっせと情報発信する時代だ。だから政治も素人の発想で、というのはあまりに危険で、無責任すぎる。
# by makotogotoh | 2007-10-28 21:21

David Hazeltine Trio at Someday(2)

a0107397_10114716.jpg
昨日の続き。ヘイゼルタインムラーツの生演奏は、過去に何度も聴いている。だが両者が揃って日本のファンの前に姿を現すのは、今回が初めてだろう。レコーディングでは頻繁に共演している2人だが、録音物とライヴではその状況は大きく異なる。ライヴはレコーディングした演奏を再現する場ではない。ライヴに足を運ぶ楽しみはそこにある。

続きを読む
# by makotogotoh | 2007-10-27 10:47