ケータイ評論は成立するか?

NHK『クローズアップ現代』《手軽な文学? ケータイ小説》を観る。
《女子中高生を中心にブームとなっているケータイ小説。携帯電話のインターネットを通じて広がった。出版化され、100万部を超えるベストセラーとなった作品も現れている。その特徴は読み手も書き手もほとんどが若い女性であるということ。恋愛などのテーマが、日記や友人と会話を交わすような感覚で綴られている。 さらにケータイ小説特有の、文章が短く、横書きであるという特徴は、従来の小説に比べて眼球を動かす度合いが少ないという研究もある。主に話し言葉によって展開されるこのケータイ小説を「平成の新・言文一致体」であると指摘する学者もいる。 大人にはなかなか理解できないともいわれるケータイ小説。一時的な流行で終わってしまうのか?そのブームの裏側を探る》

■この番組でわかった事実
 ケータイ小説の多くは、匿名で書かれている。感想も「よかった」「泣きました」など短いものが多い。公(おおやけ)に向かって書かれておらず、独り言のような記述ばかり。従来の小説には、会話以外に、客観的に説明する文章があったが、それは皆無。
文芸評論家の清水良典さん(小説家の清水義範さんと別人)は、「既存の文学との議論のぶつかりあいで、新しい文学スタイルが生まれるのではないか」と期待(おいおい、期待すんなよ)。

■わたしの結論
 論文や評論は、小説と異なりロジックを重んじる。会話や独り言だけでは、論理に飛躍が生まれ、客観的な説明は不可欠だ(ロジックの破綻した評論家は?)。
 会話ばかりのケータイ小説をいくら読んでいても、長文読解力はつかない(→国語力は向上しない)。
 ケータイ文体による評論・論文は成立しない→国際競争力もつかない。
 娯楽と割り切って読むのは構わない。だが、これが一時的な流行で終わらず、21世紀の小説家のスタンダードになったら、日本の文学界はgoneである。
 これが「平成の新・言文一致体」だって?ご冗談を。
# by makotogotoh | 2007-09-28 04:27

ハリー・アレンの新作。今回はベイシー・トリビュート。

a0107397_652672.jpg11月に富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル2007で来日するハリー・アレン。今回のアルバムは9月5日、6日に録音されたばかりの最新録音だ。『ダウン・フォー・ザ・カウント』と題した今回の作品は、デューク・エリントンと並ぶ偉大なるバンドリーダーとして知られるカウント・ベイシーへのオマージュ。レイ・ケネディ(p)、ジョー・コーン(g)、ジョエル・フォーブス(b)、チャック・リグス(ds)のクインテット(今回の来日メンバーと同じ)で、〈Topsy〉、〈Lil'Darlin'〉、〈Whirly Bird〉、〈Jumpin' at the Woodside〉、〈Cute〉、〈April in Paris〉、〈Doggin' Around〉などの名曲を演奏。全11曲。10月20日発売。CMSB-28016。
# by makotogotoh | 2007-09-27 06:54

週刊金曜日 掲載中。

a0107397_21244015.jpg少し遅くなりましたが、現在発売中の週刊金曜日(2007年9月21日号 No.671)の46ページに「きんようぶんか」音楽欄で、3枚のアルバムを紹介しています。ご一読を。
# by makotogotoh | 2007-09-26 21:25